ミッドランドスクエアシネマ2での劇場版少女歌劇レヴュースタァライト上映が今週で終わりだと昨日知って、「ムビチケまだ2枚残ってんのにふざけんな!」とガチギレしながら急遽土曜日の豊橋上映と今日のミッドランドスクエアシネマ2上映の席を確保して家を飛び出して、折角だからひかり号で行こうと大曽根駅で新幹線豊橋往復切符買って名古屋駅ついたら何か丁度ひかり号来ていたので、つい飛び乗ってしまったら新大阪行きで、慌てて岐阜羽島で降りて豊橋方面のダイヤ調べたらひかり号は45分後でしかも豊橋止まらないから名古屋駅で乗り換えないと行けないとわかり、泣く泣くこだま号で豊橋まで行って、スタァライトしてきました。
まあ、気まぐれで買った缶バッジがひかりちゃんだったので、新幹線の方向もわからなくなってる自分を許してやってもいい。
列車は必ず次の駅へ。
で、今日の朝ミッドランドスクエアシネマ2の日曜日最終上映(※満席だった)を見た後健康回復の為スーパー銭湯に来て、オフィススペースでこの文章を書いている。
健康の為に。
本題。
とりあえずこれで、通算12回(だったと思う)劇場版スタァライト観たわけだが。その上で、ネタバレ前回で感想文を書くことにする。
但し、分量がとてつもないものになりそうなので、まずは我が娘ひかりちゃんを中心に、思いついたことをつらつら述べていくことにする。
まず、劇場版スタァライト全体の話は、概ね”聖翔99期生の卒業公演”。雨宮詩音が脚本第一稿で、ひかりの「今こそ塔から出るとき!」から全然進んでないのが、その伏線。
キリンが冒頭で「間に合わない間に合わない」叫んでるのは、おそらくこの聖翔音楽学園99期生卒業公演に間に合わないと言っていると推察される。(※実際にはこの後の話がこの時点ではまだ未完。」)
ただし、「ワイルドスクリーンバロック」はこのシーンより前から始まっている。一体誰がおっぱじめたのか。普通に考えたら大場なななんだけど、ロロロのラストで大場と神楽、何か手組んでたよね。
その割には、ロンドンからひかりを連れ戻したのは、遅刻寸前だったはずのキリンだけど。
寸劇では「舞台者と悪魔(或いは黒色の、若しくは無色のタイトルがついた真矢クロの寸劇)」
真矢は計略に弱い。動物将棋でクロディーヌに全敗しているのがその伏線。
TV版でひかりとの対戦で負けたときも、準決勝タッグマッチの時も、殆どひかりの計算勝ちみたいなものだった。
逆にいえば、ひかりやクロディーヌは計略に強い? スタリラではひかりは数学は苦手といっていたけど…。
まあ、クロちゃんは計略というか情報力明らかに高いよね。その情報力の高さが裏目に出て、香子の恨みを買う羽目になってしまったわけですけれど。ま、恨みを買うことまで全部込みでやったことなのでしょうけれどね。
しかし、大場がキレて皆殺しのレヴューおっぱじめるとこまでは、計算していたのかどうか。具体的に何にキレたのか、を語り出すとまたそれだけで長文になるので、ひとまず今回は脇に置いておいて。
キラメキを失うということの意味。劇場版ではひかりちゃんの逃亡劇でなんといなく匂わせる程度だが、ゲーム版「スタリラ」のメインストーリー15~16章では、大月あるるとフロンティアのメンバーの会話としてかなり詳細に語られている。
即ち、キラメキを奪うとは「圧倒的な実力差を見せつけて、相手のやる気を削いでしまうこと」。だから、再び取り戻すことも出来る。
ただし取り戻すのは並大抵の努力ではできっこない。それこそ、最初に持っていたキラメキを積み上げてきた努力、労力、時間、周りの支援、金銭。それら全てに於いて、何倍ものリソースが要求される。
だから神楽ひかりは、第100回聖翔祭で図らずも愛城華恋にキラメキを奪われてしまったあと、”自主退学”してロンドンやらあちこち世界を放浪してキラメキを再び、否、三度目のキラメキの取り戻しをしようとしていたのでは無いだろうか。ひかりは、キラメキは取り戻せることを知っていたから。けれどそれは並大抵の努力では為し得ないことも知っていたから。
これはあくまでも私の憶測でしか無いけれど。
て言うか、何も退学せんでもええやん、と言うのが父親としての正直な感想である。
その神楽ひかりのキラメキが奪われてしまった第100回聖翔祭。一体何があったのか。TV版の最終回で1カット出てきただけで、劇場版では一切出てこない。
ただ一つ言えるのは、ひかりは退学届を出しただけでまだ正式に退学になったわけでは無いということ。
根拠は3つ。進路希望表に、まだ神楽ひかりの名前が載っている。自主退学と赤文字で書かれているが、あれはおそらく製作者側が仕込んだフェイクだ。あの紙は「進路希望表」だということを忘れてはいけない。神楽ひかりは自主退学を希望している、と担任としては一応進路希望調査で自主退学と書いているだけだ。
そしてもう1つ。冒頭の東京タワーをぶっ壊してポジションゼロを取ったあとの神楽ひかりの口上で、自らを「99期生」と名乗っている。退学したなら99期生は名乗れない。在学してないのだから。
そして、雨宮さんの書きかけの脚本で出来上がった部分としてひかりの「今こそ塔から出るとき」という台詞が記されている。実際に演者を最終決定するのは演出の真井さんだが、雨宮さんとしては塔に閉じ込められたフローラにイメージとして神楽ひかりを題材にしていたことは想像に難くない。
つまり、神楽ひかりは退学届は出した、若しくは退学の意向は伝えたが、実際に退学の措置までは執られていないのである。
他の子のように進路希望調査をしたら「退学」と答えた。というのが一番現実的だろう。もしそうだとしたら、何ともヘタレで情けない話であるが。私の娘なので意外とメンタルが弱いのかもしれない。
対してメンタル最強を見せつけたのが、露崎まひる。まあ元々メンタル強すぎなきらいはありましたけれどね。
あの胸ぐらシーンは、「これが姉という生き物か…」と思わずにはいられませんでした。だからこそ私は姉が欲しかったんですけれど…まあこれは完全な余談。
ところで、「まひるの演技」って、結局どちらが演技でどちらが本物なのでしょうね。
いや、普段華恋にもひかりにも優しいお姉ちゃんとして振る舞ってるまひると、胸ぐら掴んで私ほんとはあなたがあなたがあなたがあなたが嫌いだったまひる。どちらが本物で、どちらが演技なのか。
ひかりちゃんは勝手に「嫌いな女の胸ぐら掴むまひる」が演技だと決めつけて、落下していきましたけれど。その直後のまひるの表情、何か微妙でしたよね。コイツ結局何もわかってねーな、みたいな。
でも普通に考えたら、あんな何でも許してくれる(という程でも無いけど)寛容と包容力の塊みたいな10代女子、いるわけないですよね。300回かそこら”再演”続けてきて精神年齢がほんとは何歳なのかわからなくなってる大場ななならともかく。
まあなんであれ、自主退学とかいいだして逃げ回っているひかりちゃんを何とか聖翔に連れ戻して卒業公演させよう、というのがまひる始め聖翔99期生の目的なわけです。そうしないと雨宮さんが死ぬから。
但し、愛城華恋を除いて。
ひかりちゃんのキラメキ奪っておいて(何度も書くが実際に何があったのかはよくわからない)、そのくせひかりちゃんしか見えていないから進路希望表もかけないような、あの愛城華恋。
というか、13年も舞台やってきて、舞台の怖さを全然知らなかったというこの恐ろしさ。ネタにせずにはいられません。
華恋「のぞみ号ばっかり…東海道新幹線って、こんなダイヤだったの?」
ひかり「そうよ」
華恋「ひかり号、1時間に2本しか無い…東海道新幹線って、こんなダイヤだったの?」
ひかり「そうよ」
華恋「豊橋駅止まるのはこだま号ばっかり…東海道新幹線って、こんなダイヤだったの?」
ひかり「そうよ」
愛城華恋は死んだ
死ぬなよ。
まあ、愛城華恋については、別にもっともっともっと語りたいことがあるので、今回はここまでということで。
それと、もう一つ重要なこと。
真井さんの魅力に今まで気がつかなかったのは、スタァライト者として恥ずべき失態。反省しなければならない。
ただの心優しい穏やかな監督と勘違いしていたのは、大きな間違い。ちゃんと演出としてA組B組問わず全員の様子を掌握し、第一稿が蜜柑星じゃなかった未完成という緊急事態に即座に次善の手を打てる判断力と行動力、度胸。聖翔99期生の演出担当は伊達では無かった。
聖翔音楽学園に男子生徒がいたら、卒業公演が終わった後は真井さんは大変なことになっていたと思う。あの実力を見せ付けられて魅力を感じ無い男は、ただの無能か腑抜けだ。もちろん、真井さんに振られてキラメキを失い腑抜けになってしまう可能性の方が高いのだが。
以降、未完。