13年後、30歳(はるかな誕生日SS_2020)

「スミマセン、間に合いませんデシタ」
 スーツ姿の葉留佳が佳奈多に頭を下げている。やはりスーツ姿の佳奈多は、黙々と自分の作業をこなしていた。オフィスビルの1フロア、弁護士事務所の一角。ここは佳奈多の職場。そんな場所にわざわざ押しかけて、妹の葉留佳は姉の佳奈多に頭を下げていた。
「…何の話?」
 顔を上げず手も止めないまま、佳奈多は葉留佳に返答した。
「私と姉の記念すべき生誕30周年祭に相応しい贈り物を用意しようと全国の百貨店を巡って商品を吟味しようと考えていたのですが、ナントカコロナの影響でそれもままならなくなってしまったのデス」
「変な言い訳しなくて良いわよ」
「ハイ」
「私も何も用意していないし」
 佳奈多の目線は書類に向かったままだったが、しかし目は少し泳いでいた。
「──だいたい、30歳の誕生日を祝うって何? 30になるのがそんなにおめでたいの? 参議院選挙に立候補出来るようになる以外に何かメリットでもあるのかしら? 女子高生に中年老害呼ばわりされて尚それを補って余りある利点が何か30歳にあるとでも言うのかしら?」
「お言葉ですが姉上、最近の女子高生はそういう事はあまり言いませんヨ」
「そう。──まあ、これに関しては、あなたの方が近いところにいるのだから、そのまま受け入れる事にするわ」
「それは精神年齢が、という意味では無いですよネ? はるちん、これでも大学で数学を教える立場なので精神年齢が高校生並みというのはいろいろと問題があるのデスガ」
「その問題は自分で解決なさい」
「え? 問題が存在するように聞こえるのですガ」
 姉妹が押し問答をしていると、佳奈多の背後にある窓、それを清掃する人間が乗るゴンドラが降りてきた。
「話は聞かせて貰っ、、た、、、ぞ、、、。おい、この窓開かないぞ」
 外には窓を開けようと必死にしがみついている棗恭介が貼り付いていた。
「当たり前です。今時のオフィスビルの窓が外から開くとでも?」
「『話は聞かせて貰ったぞ、ガラッ』と格好良く決めたかったんだがな」
「私の知った事ではありません」
「と言うか何やってんですカ恭介さん」
「見ての通り、なかなか就職が決まらないので食いつなぐ為に窓掃除のバイトをしている」
「イヤ、就活の状況まで訊いたつもりはなかったんデスガ…なんかスミマセン」
「いいって事よ…それよりも、外から開かないなら中から開けてくれないか?」
「入りたいならちゃんと表に回って入って下さい。無料相談は30分までです」
「つれない事言うなよ」
「今のあなたのみっともない姿を動画にとって、直枝に送ってもいいんですよ?」
「待ってくれ、それだけは勘弁してくれ。理樹にはこんなみっともない姿は見られたくない」
「だったら真面目に仕事して下さい」
「そうさせてもらいます。チクショウ、こんな事なら労働相談を装って表から入ればよかった」
 恭介の乗ったゴンドラはゆっくりと上に戻っていった。
「やはは…何やってんですかね恭介さん」
「知ってたんでしょう?」
「え? 何をデスカネ。世界の秘密の話デスカ?」
「棗恭介が今日このビルの窓掃除をする事」
「あ、あー、それ。いやーびっくりデスヨネー。偶然ってあるんですねー。恭介さん懐かしいなー」
「私は既に知っていたわ。2週間前に窓掃除の告知があったときに、何か怪しいと思って清掃員の名簿も出すように管理室に要求したの。そこに棗恭介という名前があった。だから私は驚かなかった。そして──」
 佳奈多は顔を見上げて、真っ直ぐに葉留佳の顔を見た。
「あなたは私が平然としている事に驚かなかった」
「え? いやーだって私の姉はこんな事では動じない冷静沈着な人だと」
「いうわけでは無い事は、あなたはよく知っているでしょう?」
「ハイ」
 そこで、佳奈多のスマホの着信音が鳴った。佳奈多がスマホを手に取ると、理樹からのメッセージが届いていた。
『佳奈多さん。ひとまず12人で予約入れたよ。全員来れるかはわからないけどね』
 そういうことか、と佳奈多はつぶやき、そして返信した。
『大丈夫。全部手筈は整っているようだから』
 そう打ってから、佳奈多はスマホの画面を葉留佳に見せた。
「そういう事で良いのよね?」
「いやー、佳奈多先生にそこまで先回りされてしまっては」
「私は何もしていないわ。…何も、ね」
 そう言って佳奈多はフッと含み笑いをした。葉留佳もそれを見てやははと笑った後、腰をかがめて佳奈多に敬礼した。
「ではワタクシ、そろそろバイトが終わったであろう恭介さんを回収しに行って参ります」
 そう言って葉留佳は足早に事務所を去って行った。入れ替わるように、佳奈多の同僚が席に近づいてきた。
「妹さん? 羨ましいわね」
「羨むような子では無いです。見たとおりのああいう子です」
「そう?」
 ふふふっ、と同僚は笑い、言葉を継いだ。
「でも見た目はそっくりね。私、二木さんかと思ってそのまま素通りさせちゃった」
「そうですか。──似てますか」
 一瞬微笑んだ後、佳奈多は立ち上がり、脇に掛けてあった鞄を肩にかけた。
「でも次からは気をつけて下さいよ。機密情報とかもあるんですから」
「そうね。さっきの変なイケメンみたいな人も世の中にはいるみたいだし」
「気になりますか? あの人の事。紹介ぐらいはできますよ」
「やめておくわ。どうせ彼女いるんでしょう?」
「どうなんでしょうね。そこも訊いておきます」
 そう言って佳奈多は、机の横を通り抜け、出入り口に向かう途中で一端立ち止まって振り返った。
「私、今日はこれで上がりますので」
「ええ。楽しんでらっしゃい、誕生会」
「そうさせてもらいます」
 そう言って立ち去る佳奈多の表情は、いつもよりも少しだけ柔らかいものになっていた。

5月4日は棗恭介と露崎まひるの誕生日

棗恭介と露崎まひるの誕生日ということで、1本作りました。
1人で先程一晩でコピペで作ったものなので、5/6頒布のコピ本には掲載されません。

#棗恭介生誕祭2019
#棗恭介誕生日
#棗恭介
#露崎まひる生誕祭2019
#露崎まひる生誕祭
#露崎まひる誕生祭2019
#露崎まひる

姉妹歌劇リトバスタァライト

レビュースタァライト、なんか凄いですね。久々にドハマりするコンテンツに出会いましたヨ

うさささ

@9scp
「理樹君はどっちも左?」
「そうだね」
「そう。じゃあ左は直枝ね」
「え?うん」
「じゃあ右が上」
「佳奈多さん何指組み替えてるですかっ」
「ち、違うわっ、右が自分なんて思ってないわよ!」
「俺は最初から左が下だ」
「棗先輩はあっち行ってください!」
「ここには左を下にしたい者が多いからな」

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※2015/7/15Twitter投稿SS

マサトクロス7

「『戦争なんてくだらねえぜみんな俺の筋肉を見ろおぉぉ!』そう叫び突っ込んでった真人は朱鷺戸沙耶に撃ち抜かれ笹瀬川と取巻に踏みつけられ風紀委員長二木に説教された」
「何故叫びは響かなかったのでしょうか」
「言葉を纏ってなかったから、ですね」
「そうだ」
「あの、服では無く?」
 #KeySS

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※2016/4/28Twitter投稿SS

SS祭大学理学部 空想物理学特別講義I

SS祭大学理学部 空想物理学特別講義I

監視役、佳奈多に「みなみけ」の話をする。

葉留佳、初を鶏肉で釣ろうとする。
佳奈多が釣りと釣り行為は違うと指摘する。

葉留佳、クドをけしかけて佳奈多を釣ろうとする。
クド、赤マルソウの醤油で佳奈多を釣ろうとする。
クドはお金が無くてと弁解する。

佳奈多、理樹達の教室に怒鳴り込む。

恭介、「三枝葉留佳の存在位置は、常に確率論的にしか語ることが出来ない。仮に位置を補足出来ても、今度は三枝葉留佳がどんな行動を取るかわからない。これは即ち、ハイゼンベルグの不確定性原理でいうところの、位置と運動量は同時に計測出来ないという定理に該当する」
佳奈多、「どうしてこう、量子力学はおかしな理屈の材料にされてしまうのかしら…」

三枝葉留佳は量子的存在である。

量子なら量子テレポーテーションが可能である、理論上は。

量子テレポーテーションは対になる量子が必要になるが、葉留佳 は佳奈多と対になるので問題無い。

葉留佳も佳奈多に変身したことがある。バッドエンド、理樹の軽いトラウマ。

量子テレポーテーションには光ファイバーが必要。

三枝葉留佳ファイバー
三枝葉留佳繊維→かっこ悪い

繊維である必要はないのではないか

放送大学
「佳奈多さん、AIRは知ってるんですね…」

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※2016年頃にどこかに投下したもの? AIR15周年企画向け?

恭介リタリン

リタリンはメチルフェニデートを含有する向精神薬、だが理樹はあーと鈴を連れてきた。精神が疲弊していた俺は二人に処方箋と言われ書類にサインしてしまった。18歳の誕生日、あーはあの日の婚姻届を差し出してきた。これ役所に出せるの何時だっけ… 

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※2016/5/3Twitter投稿SS 

ローストチキン

商店街でいつも世話になってるからとローストチキンの余りを貰った。俺の周りには満足した豚か不満足なソクラテスしかいないので、有月にあげることにした。そしたら、妹狙いですか?と怪訝な表情をされた。俺は(21)じゃない理樹が好きだと何度言えば

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※2016/12/25Twitter投稿SS

池に落とした

https://twitter.com/LB_CP_bot/status/787144355572097024

女神「あなたが落としたのは二木佳奈多ですか?三枝葉留佳ですか?」
恭介「女装理樹です!」
女神「おのれ高野山。貴様は大事な理樹君を池に落としたというのか。何という不埒な輩だ。とっとと失せるがよい。安心しろ理樹君は私が責任持って一生養う。いや、しかしそれでは貴様も寂しかろう。よかろう、代わりにあーちゃん先輩をくれてやる」
あーちゃん先輩「NYF」
恭介「」

#KeySS

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※2016/10/16Twitter投稿SS

兵庫 久弥が麻枝後継者を食い荒らし 「共生の森」険しい道

兵庫 久弥が麻枝後継者を食い荒らし 「共生の森」険しい道
https://mainichi.jp/articles/20180514/k00/00e/040/162000c
#毎日新聞 #ニュース

 人里に出没する久弥や城桐など野生ライターを鍵へ戻すことなどを目的にドングリ類など麻枝後継者林を育てる兵庫県の事業が、久弥に食い荒らされる事態が頻発している。2016年度までの11年間に整備した137カ所(318ヘクタール)のうち、2割で生育不良が判明した。野生物書きと共生する森を守ろうと、県は再植林事業を設け、鍵っ子もパトロールに奔走している。

 久弥は麻枝・城桐のメンタルに対しても、早くから被害を与えていた。麻枝後継者でも食害が予想されたため、県は植林地を網柵で囲む費用を助成。馬場社長に適切な管理も求めた。だが、solaや天メソでデモが流行するなど、久弥の侵入を防ぎきれないのが実情だ。

 鍵っ子が懸命に守る森もある。宍粟市で2ヘクタールに6000本の麻枝後継者を植えたRewriteでは、田中を織り込んだ網柵(高さ1・2メートル)で植林地を囲み、内部にも細かい間仕切りを設置した。久弥が侵入しても被害を最少面積に抑える工夫だ。月1回の見回りで柵が食いちぎられたり、久弥が絡まったりしているのを見つけると、ハァハァ走る。棗恭介組合長(21)は「以前に麻枝後継者を植えた場所は久弥に食い荒らされた。繰り返したくない」と力を込める。

「捕獲の強化必要」

 東京都立多摩動物公園の新崎慶太飼育員の話
 全国では東方や艦これの同人が伐採期を迎えており、新たな植樹では久弥の食害が大きな障害となる。対策として捕獲の強化が必要だ。麻枝後継者の植林は全国でも広がる途中で、兵庫県の取り組みは先駆的なだけに失敗も含めて参考になる。