かなたん麺~鍵っ子的ラーメンセット企画~(転載)


 
 AIR15周年ということで何かやりたいと考えた結果、「鍵っ子に相応しいラーメンセットを何か考えよう」と思い立った。
 
 AIR絡みであることが理想だが、ちょっとハードルが高そうだったので、自分は佳奈多派であることだしまずは佳奈多っぽいラーメンを作ってみようと思った。
 
 佳奈多といえば、醤油である。そもそもはまだEX発売前の無印しか無かった頃に、佳奈多派があまりにも佳奈多絡みのネタが無い為に「クドリャフカ、醤油取って」という言葉尻だけを捉えて佳奈多=醤油、という事に勝手にしてしまって盛り上がっていた、というものなのだが。しかしその後クドわふで佳奈多が「お豆腐にはたっぷり醤油をかけることに決めているんだから」というセリフを口走るまでに至ったことから、公式にも認知されたとみて差し支えないだろう。
 そんなわけで、まずはベースになるのは醤油ラーメンである。
 
 次に、佳奈多といえばハンバーガーである。EX発売後従来からの佳奈多派に飽き足らずそれまで佳奈多派では無かった多くの者までを吐血し寸前に至らしめた、あのシーンに出てくる食材である。
 とはいえ、いくら何でもハンバーガーをそのままラーメンの中にブチ込むのは無謀すぎる。パンがグズグズになってしまって、コロッケそばの比では無い悲惨な事態になるのは明白である。そこでハンバーガーでは無く、ハンバーグということで妥協しておく。
 
 加えて、温泉卵もトッピングすることにする。これはクドわふの中で佳奈多が「温泉卵、無かったわよ…」と言っていることに由来するものである。あと、はるかなルートで卵というのは重要なアイテムであることも理由として挙げておきたい。
 
 
 よって、用意するものは以下の通り。
・醤油ラーメン
・ハンバーグ
・温泉卵
 

   まずは醤油ラーメン。これはとりあえず、日進の「ラ王」と東洋水産の「マルちゃん正麺」の2種類を用意した。理由は、スーパーの棚にあったのがこの2つだったから。いや、他のもあるにはあったけどね。
 次に、ハンバーグ。
 最初は、ハンバーガーショップのハンバーガーを買ってきてその中身のハンバーグを使おうかとも考えたが、失敗したときに買い直すのが面倒だし、そもそも佳奈多と理樹がデートで行った店っておそらくはウェンディーズでウチの近所には無いし、背景は川越のマクドナルドらしいけどマクドナルドの使うくらいならスーパーの棚にある出来合いのハンバーグでもよくね? ということで、これもスーパーで買うことにした。
 あんまり高級そうな黒豚ハンバーグとか使っても却って今回の企画の趣旨からは外れてしまうので、オーソドックスなマルシンハンバーグを使って見ることにした。
 

 
 そして、温泉卵。これは自作する。
 温泉卵って、実は簡単に作れるのだ。プラスチックの器を用意して、そこに熱湯を注いで蓋をして、20~30分放置するだけ。超簡単。注意点は卵を冷蔵庫から出したばかりだと冷たくてお湯が冷めてしまうから1回取り替えた方がいい、という事ぐらいか。
 
 
 
 ということで。まずは、ラ王から試作。
 …うーん。意外なことに、ハンバーグが負けてる。いや、意外でも無いのか、ラ王って一応、即席麺では高級な部類だしな。
 温泉卵は特に問題なし。これは当たり前だよな、ラーメンに卵入れて半熟にするのなんてむしろデフォだし。
 
 ということで、次はマルちゃん正麺を試してみる。スープに足すお湯を少なめにして、味を少し濃いめにしてみた。
 うん、多少良くなった。まあ、「具材としては有り」という感じか。
 
 しかし。しかし、まだ何か足りない。味的にもそうだが、佳奈多という存在を考える上で、まだ足りない何かが。
 
 そう、ケチャップだ。佳奈多といえばケチャップ増量では無いか。
 
 だが待って欲しい。ケチャップだぞ? ケチャップラーメンに入れるのか? いや、確かに世の中にはトマトラーメンというものあると聞いたことがあるし、ケチャップラーメンに入れても指して不都合は無いのかもしれないが。とりあえず、今までそんなのは聞いたことが無い。
 
 だがやはり、佳奈多といえばケチャップだ。例のあのシーンだって、佳奈多がトマト嫌いとか言っときながらケチャップ増量した挙げ句口いっぱいにケチャップ付けるもんだから、画面の前の鍵っ子は吐血死する羽目になったのでは無いか。
 
 ということで、ケチャップを購入する。

 
 ついでに、ハンバーグも改めて買い直す。今度はヅァスコの食肉コーナーにある店で作った4個入りのハンバーグにしてみた。
 
 
 
 
 
 
 
 ラーメンは、前回うまく行ったマルちゃん正麺をもう一度使ってみることにする。
 温泉卵を作って待機している間に家族に鍋を使われてしまって作業中断を余儀なくされたり、ハンバーグを焼くのに少し手間取ってしまったので、麺が少しのびてしまったりというトラブルはあったが。何とか完成。
 
 味は。…いやこれ、意外とうまいぞ? ケチャップは一応、ハンバーグの上だけにかけるようにしたのだが、醤油スープと混ざっても特にまずくも何ともないし、むしろコクが出てうまい。ハンバーグもやっぱりケチャップかけた方が普通にうまいし。
 
 方向性としてはどうやら間違っていない。
 
 尚、この後ヅァスコのPB醤油ラーメンでも試してみたが、こちらはどうもあまりよろしくなかった。麺が粉っぽくて、ケチャップにもハンバーグにも合わない。やはり、本物ぽい麺の方が相性が良いようだ。
 となると、ラ王をもう一度試したいところであるが、さすがにこれ以上食べると中性脂肪がががが…となるので、今回は断念。
 
 一応、今回のレシピをまとめておく。
 
1.温泉卵を作る。(食べる20分以上前から開始。20分超えてもかまわない。)プラスチック容器に卵を入れて、蓋をして放置。
2.ハンバーグを焼く。ものにもよるが、蒸し焼きにして10分程度? 油は極力使わない、中からしみ出る油だけで焼く。
3.鍋にお湯を沸かし、ラーメンを茹でる。
4.器にスープを用意。若干濃いめ(お湯少なめ)にしておく。
5.麺がゆであがったら投入。ハンバーグも火を止めて、麺の上に乗せる。
6.温泉卵を取り出して、麺の上に乗せる。(言うまでも無いが殻は割る。)
7.ハンバーグの上にケチャップをかける。増量なので、たっぷりと。
 これで一応完成。
 
 改良の余地はいくらでもあると思うので、こうすればもっとうまいというやり方をやった方は是非ご連絡いただければ。
 
 
 
 さて。AIR15周年企画という事でやってるので、これ以外にもまだレパートリーを増やしたいと思ってる。とりあえず、次回は「風子ラーメン」でやってみようかなと思っているが。自分一人でレパートリーを増やすのは限界があるので、もしこんな鍵っ子ラーメンを開発したというのがあれば、メールフォームかTwitterで是非ご連絡を。
 
 

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