オリオンはるかな

「プラネタリウム、イカガスカ~?」
「何してるの葉留佳」
「台風一過で夜空にオリオン座がよく見えますヨ」
「そう。でもオリオンは棗恭介みたいで気にくわないわね。双子座にしなさい」
「いやぁ、まだ時期じゃないんですヨネ~」
「プラネタリウムじゃなかったの?」

(2019/10/13 Twitter作品)

ぷらね18禁

 部屋のから物音がする。近づくとそこでは、ゆめみがうずくまり、スカートの中に手を入れて、はぁはぁ言っていた。
「どうした、どこかおかしいのか」
「あ、お客様。ただいま強制廃熱のためのセルフメンテナンス中でございます。ご心配をおかけして申し訳ありません。」
「強制廃熱?」
「はい。設計仕様の限界を超えた稼働や外部からの熱吸収が過剰になった場合、
内部部品を守るために強制廃熱操作を行う必要があるのです。」
 言われてみると確かに、ゆめみの顔は持った熱のためか、赤く上気しているように見えた。
必要事項を伝えたゆめみは再びスカートの中に手を入れ、はぁはぁと息を吐き出すかのように、頭部からの廃熱を再開した。
スカートの中は見えないが、その中でゆめみの手は自らの股間をまさぐっているようにも見えた。
「その手は、一体何のためなんだ?」
「はい。強制廃熱操作を行う際には、服の内側の、足の付け根のスイッチを操作する仕様となっております。
このスイッチは通常の電子制御とは別系統で廃熱機構を動かす回路につながっています。
熱で電子系等が正常動作しなくなった場合でも、担当者が直接廃熱操作を行えるように、このような設計仕様となっております。」
 顔を赤くし息を荒くしたまま、ゆめみはそう答えてくれた。
言われてみればゆめみは精密機械でもあることだし、そういう事も必要なのかと思えなくもなかった。

 ただ。そういう俺の理性的な部分とは裏腹に、人として、男としての本能は、その言葉を素直に受け取ってはいなかった。
確かにロボットではあるが、しかし見た目は美しい少女であるゆめみ。その彼女が、
人で言えば性器に当たる部分を自らの手でいじり回し、顔を赤らめ、息を荒くしている。
 本物の女というのはこれまで数えるほどしか会ったことはなく、ましてや彼女らと性的な交渉を持ったことなど、無い。
だから女の性的な行動というものは想像で推し量るしかない。だが、否だからこそ。
ゆめみのこの行為は、彼女が自らの手で、己の性欲を満たす行為をしている。そんな風に思えてきた。
 そしてそんな想像は、否応なしに俺自身の性欲をも高め、次第に肉体的な欲望が思考を覆いだしていった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ。」
 ゆめみの声が、広いホールにこだまする。それはとても色っぽいもの、そういう風に聞こえた。
理性は浸食され、意味の無いものとなった。
 俺はゆめみに抱きつき、その熱い体に自らの肉体をこすりつけ始めた。
「あの、お客様。いかがなされたのでしょうか。」
 肉欲の果ての行動を前に、なお俺を気遣う発言をするゆめみ。愛しい。そう感じた。
だがそのわずかに残った理性故の感情さえ、もはや肉欲を増大させる要因にしかならなかった。
ベルトをはずし、ズボンを降ろし、普段排泄にしか使わない部位を取り出す。
それは堅く、今のゆめみの体以上に熱を帯びていた。
「お客様。こちらはお客様のものでしょうか。ひどく熱を帯びているように思われます。
差し出がましいようですが、廃熱処理が必要かと考えます。」
「ああ。だから今から、処理をする。ゆめみ、手伝ってくれ。」
 そういって俺は、ゆめみの右手、スカートの中に伸びたままになっていた腕に手を添えた。
それに這わせるようにして、自らの手をゆめみのスカートの中に進入させた。
ゆめみの手が、ゆめみの股間に当てられている。それをそっと押しのけ、自らの手でその部位に触れた。
小さな突起に触れると、ゆめみが大きくため息をつくように、空気をはき出した。
「ああっ、はぁっ。」

 俺の手はなおも股間をまさぐり続ける。その指先が、小さな穴を捕らえた。
そこに触れることで、俺の中に大きな安堵と満足感が拡がるのがわかる。
「あの。お客様、そこは。」
 制止するようなゆめみの声。しかし俺はそれを聞かず、腕を少しだけ上げてゆめみのスカートをまくり、
露出させたままになっていた自らの部位を、その中に侵入させた。
そしてもう一方の腕でゆめみを抱きよせ、ゆめみの股間がその部位に当たるようにした。先端がゆめみの体を感じる。スカートの中の手を動かし、自らの部位を這わせ、穴へと導いていった。
敏感な先端が、くぼみの感触を捕らえる。
「お客様、申し訳ございません。そこは、そのような事をするところではございません。
そこは電源供給用ソケットでして、規格外のものを挿入すると双方に故障が発生する原因となり得ます。
どうかおやめください。」
 しかし、今の俺にそれを聞く余裕はなかった。腰を浮かせ、ゆめみを抱く腕に力を入れて下に押した。
穴はとてもきつく、なかなか入りそうになかった。だが何度も力を入れているうちに、先端が入り、中程まで入っていった。
「お客様。お客様のなさっていることは大変危険です。
私の体の内部には、一部駆動系で1200Vの高電圧も使用されています。
お客様の挿入されているものは規格に合いません。
直ちに抜き取ってください。」
 ゆめみの言葉は俺の耳に入らない。俺は渾身の力を込め、ゆめみの中に自らの部位を入れた。
それは、ついに最後まで入ってしまった。先端に、何かが当たる感触がした。

 そのとき、先端に電気が走った。比喩ではなく、正真正銘の電気だった。
その一瞬は痛みすら感じず、ただ自分の部位がなくなったような感覚を覚え、そして激しい痛みが襲ってきた。
その痛みを遮断するかのように、俺の意識は遠のいていった。
虚ろな感覚の中に、ゆめみの声が聞こえた。
「お客様、お客様大丈夫でございますか。
ただいまのお客様の状態は、大変深刻なものと考えます。
早急に医療スタッフによる処置が必要と考えます。
ただいまサポートセンターに緊急救命コールを送り続けております。
ですが、先ほどから全く応答いたしません。
このような場合自律判断システムによる救急措置を行うことになっておりますが、
私の内部データベースにはこのような事態への対応が入っておりません。
データベースの緊急更新が必要ですが、それもセンターが全く応答しておりません・・・・・」

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※執筆時期不明

屑屋は難しい

屑屋は難しい。
飯屋は飯を売る、屑屋は屑を売る。たまに妙な調達先と出会う。高値で売れると持ち込まれた彼は乙坂有宇と名乗った。人間は売り物にできないと思った次の瞬間ゆめみの裏コードが発動し何故か俺は彼と一夜を共にすることになった。
何が高く売れるのだろう、屑屋は難しい。

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※2016/5/28Twitter投稿SS

SMAPとは即ちKeyである

Kanon AIR CLANNAD Planetarian リトバス/
クドわふ
Rewrite Charlotte
S: 栞・沢渡・佐祐理・斉藤・ そら・白穂・ 坂上・早苗・志麻・相良・春原・ シオマネキ・ 椎菜・笹瀬川.佐々美・沙耶・三枝・瞬・咲子・ 静流・千里・咲夜・宗源・しまこ・洲崎.周一郎・桜・ 俊介・七野・サラ・白柳
M: 水瀬・舞・真琴・美坂・美汐・ 観鈴・美凪・みちる・ 宮沢・美佐枝・ 美魚・マスクザ斉藤・ ミドウ・ 美砂
A: あゆ・秋子・天野・相沢・ 秋生・敦子・ あーちゃん先輩・あや・有月・ 朱音・旭・新・ 歩未
P: ぴろ・ ポテト・ ぱに・ プー

https://twitter.com/agbysx/status/765350392246865920
↑のツイートを見て「SMAPとは即ちKeyである」ということを主張したくなったのだが140字で収まらなかったのでこっちに掲載しておく。

SMAPとは即ちKeyである

ぷらねたりあん・れびゅー(転記)

荒野草途伸ルート >> 荒野草途伸Key系ページ >>ぷらねたりあん・れびゅー

ぷらねたりあん・れびゅー


 Planetarian発売からもうすぐ二ヶ月も経とうとしている今頃にレビューなんて時期はずしだとは思うのだが。何故か自分とこのメインPCにインストールができなくて、読むの自体が遅れてしまっていたのだ。



 まあそんなわけで、レビュー。



 触れ込み通り、SFである。SFというと最近はえらく幅が広く捉えられてしまっているようで、中にはAIRがSFだとか言い出す人までいる世の中だが。Planetarianはそういうのではなく、正当派のScience Fictionである。



 大まかな内容は、世界大戦後、核と細菌兵器によって汚染された世界で、旧文明の遺物を探し回ることを生業とする「屑屋」が、侵入した廃棄都市で、ロボットのプラネタリウム解説員「ゆめみ」と出会い、彼がそれまで見たことのない星空を見せられる・・・・というものである。

 悲愴的な世界観が示すように、重い内容を含んだストーリー展開である。



 SF、特に長編SFにおいてはテーマ性というのが非常に重要であり、それ故に時として内容が政治的な意味合いを帯びてしまうことすら少なくないものであるが。本作に於いても、そのテーマ性というものは十分に見ることが出来る。

 内容についての詳細な説明は省くが、ロボットと人間の関係、技術の発達と文明の行く末、そして星を見る・見せるということの意味。そういった比較的重いテーマに対して、作者涼元祐一氏なりの取り組みを込めていると言えるだろう。



 ただ一つ難を言えば、複数のテーマを一つの作品に詰め込んでしまっているためか、その訴えようとする事が見えにくいということが言える。

 特に主人公の「屑屋」の心理描写があまり多くないために、その行動に時として不可解なものを感じることもある。これは、ダウンロード販売故に容量に厳しい条件が付き、文章の内容として心理描写よりも情景描写を優先せざるを得なかったということもあるのだろう。とはいえ、それ故に読み手に書き手からのメッセージが伝わらないことがあれば、それは悲しいことである。



 また、細かいことであるが。ラストで「ゆめみ」が、バッテリー残量が殆ど無い状態で、ホログラム投影を行うシーンがあるのだが。ホログラム投影というのは大電力を消費するものであり、いつバッテリーが切れるかわからない状態でそんな行動を取るのは、ちょっと理不尽ではないかと感じた。

 SFだからといって必ずしも科学的考察が完璧である必要はないのだが。直前の戦闘シーンの描写が克明なだけに、違和感が大きく、残念だった。



 まあ、なんであるにせよ。決して悪い作品ではない。千円という価格も、ハードカバーの新刊を買うことを考えれば決して高いものではない。SFが好きな人になら、一読の価値はあるだろう。





 ところで、某葉鍵板で知ったのだが、“Planetarian”が、日本プラネタリウム協会のWebページで紹介されているようだ(ココ)。

 従来のゲーム作品とは一線を画すとは言え、Key作品が、学術関係者などにも知れ渡り、それが真っ当なWebページでの紹介を受けるようになる事自体、Keyというものが社会に受け入れられたことの一つの現れといえるのではないだろうか。






(blog1/21分より転載)



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