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虹ヶ咲2期4話が姉回だったことを受けて急遽書いたせつしずSS
せつ菜「虹ヶ咲2期第4話……果林さんが愛さんの姉代わりになってステージに立たせる、とても素晴らしいお話でした。私、感動しました!
さあかすみさん! この感動を忘れないうちに!
かすみさんも私を存分に頼って下さい! 私を姉だと思って!!」
「お待ちなさい!!!」
せつ菜「あなたは……しずくさん!?」
しずく「せつ菜先輩。かすみさんの姉は、私の役割です! 常日頃普通かの同じ教室でかすみさんの暴走を抑えたり国語の面倒を見たり頭を撫でたりしているのは、この桜坂しずくです! かすみさんの姉に相応しいのはこの私です!」
せつ菜「そんな……いいえ、私は引き下がりません!
そもそもあなたは、かすみさんと同じ1年生では無いですか! たかだか数ヶ月早く生まれただけでかすみさんの姉を気取るのは、さすがに烏滸がましくはありませんか!? 学年が上の私こそがかすみさんの姉に相応しいのは自明です」
しずく「フフ……年齢のことを言いますか。では申し上げましょう。私、実は成人済みなんです! お酒も飲めます!!」
せつ菜「せ、成人済み!? あの、Twitterでえっちなアカウントをフォローしてもブロ解されない憧れのステータス、成人済の称号をあなたが持っていると!?」
しずく「そうです。私は舞台俳優を目指して15歳の時に国内最高峰の舞台俳優育成学校、聖翔音楽学園に入学しました。しかし同室だった天道真矢さんのキラメキに当てられて自信喪失に陥り、1年生を終える前に退学しました。
その後自分探しの為に全国を放浪する旅に出ている数年間の間に、麹菌がデンプンを分解していく工程を幾つも見学してきました。そして私も麹菌の研究をしたいと思い、大学の農学部に入って発酵科学の研究の道を歩む事を目指し、国内有数の進学校でもあるこの虹ヶ咲学園普通科に再入学したのです!」
せつ菜「そ、そんな事情が……。ではしずくさんは、私達よりも年上だと……?」
しずく「はい。それを隠していたことはお詫びします。
ですが、私がせつ菜さん、ひいてはかすみさんより歳上なのは、これは紛れもない事実なのです。ちなみに演劇部部長は同い年です」
せつ菜「し、しかし私もかすみさんよりは年上である事実に変わりありません。やはりかすみさんの姉の地位を、あなたに譲るわけには行きません!」
しずく「どうしてもかすみさんを譲る気は無いと……。そうですか。では、地下劇場でのレヴューで決着を付けるしかないようですね」
歩夢「2人とも、何やってるの……?」
せつ菜「あ、歩夢さん!? いえ、これはその」
しずく「これは、姉妹のレヴュー、の練習です!」