恭理ポッキーゲーム

「理樹、俺のポンキンを咥えてくれ」
「何を言い出すの恭介」
「ポンキンとは南瓜の一種だ。きゅうりのように細長いのもある」
「そんな事は訊いてないけど…そうなんだ」
「夏が過ぎ店頭からきゅうりは消え俺は嘆いていた。そんな俺に西園が教えてくれた、ポンキンがあると」
「西園さんが」
「礼としてポンキンゲームをしてくれと求められた」
「だからさっきからあそこでカメラ持って待機を」
「さあ理樹。俺のポンキンを咥えるんだ。俺もすぐに後を追う」
「後を追っちゃだめでしょ…ふがっ」
「いひ、ほへふあえふあいほ」(理樹、これ咥えづらいぞ)
「ほふおはお、ほうふへ」(僕もだよ恭介)

「…これ、思ったより美しくないですね」

#ポッキーゲーム
#KeySS

10月13日は佳奈多の誕生日です

 10/13は、言わずとしれた、はるかなの誕生日です。
 (葉留佳も入れないとまた僻まれる)
 
 これを記念して、今年は以下の3つを企画しております。
 
 ・コピ本同人誌「こぴかな時々あー#」の発行
 ・↑の電子書籍版「こぴかな時々あー#.NET」のオンライン頒布
 ・二木佳奈多にちなんで「二木島」「佳景山」「奈多」各駅への旅行記のWeb掲載

 
 「こぴかな時々あー#」は、昨年11月にガタケットで頒布した「こぴかな時々あー」、その拡張版の「こぴかな時々あー++」に続くものですが、今回は新作SS2本がメインとなっております。(佳奈多SS1 「おねしょたかなたん」、 あーちゃん先輩SS1 「天の岩戸」)。
 

紹介文抜粋:
  恭介の陰謀によりおねしょをする羽目になった理樹。しかしさらなる上位の意志が働き、佳奈多が理樹の面倒を見ることに…。2016年10月13日はるかな誕生日記念SS「おねしょたかなたん」、「天の岩戸」他SS3本を収録。
 

 頒布開始は、10月9日の「恋するパレット7」(奈良県橿原市)からになります。(委託ですが)
 佳奈多誕生日より少し早いですが、今年は10/13平日ですし、常識的に平日に即売会はやらないですし。まあ世の中、主婦同人が不安がるとかいう理由で一般入場禁止食らわせてくる非常識なイベントもありますけどねえ。蒲田でやるアレとか。
 
 奈良市で無く橿原市ですが、まあはるかなは久弥キャラでは無いですし。
 
 あー#.NET の方も、こちらに合わせてURL公開したいと考えております。
 (このネタ、SE/PG以外にどこまで通じるんだろう…?)
 
 
 旅行記の公開は、、、えっと実はまだ書けてないので、その…当日までにガンバリマス。
 
 

S妹!ともりちゃん3/27頒布開始(兼3/27委託予定告知)

「S妹!ともりちゃん 中編」、3月27日・沖縄名古屋新潟釧路 同時頒布となりました。

「中編」、本文・表紙絵共に現在最終チェック中です。早ければ来週中にも入稿できるかもしれません。遅くとも3/8には入稿できそうなので、(事故など無ければ)3/27には間に合うかと思います。
とりあえず表紙はこんな感じになります。
IMG_20160226_233422

あと、今回「中編」の発行に合わせて、アクリルキーホルダーも作成することにしました。
ご安心下さい、イラストは荒野草途伸ではありません、Soranoさんです。というか、「中編」の裏表紙の絵を使ったものですので。
入稿は済んでいるのですがモノはまだ来ていないので、実際どういう感じになるかはわかりません。
入稿データはこんな感じになっております。
【入稿】acryl key holder_35mmのコピー

奈緖尚、こちらのアクリルキーホルダー、大陽出版様の店舗並びにイベントスペースにて、サンプルとして展示されるかもしれないとのことです。
(※委託販売では無いです、御注意下さい。)

3/27のイベントですが。全て主催委託となっております。

沖縄
おでかけライブ沖縄
沖縄県那覇市 教育福祉会館
http://www.youyou.co.jp/allgenre/okinawa/20160327/

名古屋
コミックライブin名古屋
愛知県名古屋市 ポートメッセなごや
http://www.youyou.co.jp/allgenre/nagoya/20160327

新潟
ガタケット144
新潟県新潟市 新潟市産業振興センター
http://gataket.com/index.html

釧路
おでかけライブin釧路66
北海道釧路市 釧路市観光国際交流センター
http://www.youyou.co.jp/allgenre/kusiro/20160327

沖縄は、「ぷれびゅ~」に続いて、全国最初の頒布場所となります。
ところで全然違う話になるのですが。今回の沖縄の会場、名前から察せるように沖教組の関連団体の建物で、沖縄社会大衆党の一大拠点でもあるわけですが。そういうところで同人誌即売会が開かれるというのも、なかなか感慨深いものがありますね。
お金と体力があれば、沖縄で直参したかったですけどねえ。

当初予定では名古屋は直接参加にする予定だったのですが。その前後にバイト入ったため、イベント当日出られないかもしれなくなったので、委託にしました。いえ、3/27当日は空けてあるのですけど、昨年12月末の名古屋みたいなことがあるといけないので…。
とにかくリスク回避で動かないと。もう、本当に余計なリスクは背負い込みたくない。

通販は、前編に続いて「とらのあな通販」での委託を予定しております。

この3/27が終わると、4月は直参・委託ともにイベント参加予定は無いです。
5月は、名古屋と四日市で直参、沖縄の委託を検討中ですが、それ以外は未定です。(直参は上記2つ以外は予定無いです。)
また、6月になると参院選前になる為、イベント参加は基本ナシです。その次は、7月の沖縄委託以外は、8月…いや9月になるかも?

また、9月以降でも、東京のイベントに参加する予定は直接・委託とも今後一切ございません。バカ女に攻撃されるのはもう御免なので。
関東圏の方は、申し訳ありませんがepub版か、とらのあな通販をご利用下さい。
※とらのあな通販は取り扱い期間が半年と決まってるため、「前編」は5月中旬頃で委託終了となる予定です。御注意下さい。

とりあえず、3月27日よろしくお願いします。(4会場とも本人いませんが。。。)

佳奈多と理樹のヴァレンタイン大作戦観察日誌

荒野草途伸ルート>>荒野草途伸Key系ページ>>リトルバスターズ!KX>>リトバスSS>>佳奈多と理樹のヴァレンタイン大作戦観察日誌

 寮長室は今日も静かです。いつも通り、かなちゃんと理樹君がお仕事をしています。いつもと変わりありません。カレンダーの月が2月になっていて、その14の所に大きく花マルが打ってあって、さらにその上に赤ペンでバッテンが打たれていることを除けば。

 カレンダーの14日にバッテンが打たれているのを見たあーちゃん先輩、もの凄い不満そうな顔でかなちゃんの方を見ます。かなちゃんは黙々と仕事を続けています。

「なんでこんなことするのさー」

「何がですか?」

「2月14日に×打ったりして、どういうつもりよ」

「実在しない日なので」

「実在しない日って、あんたねぇ…。ちょっと直枝君どう思う?」

 そう言ってあーちゃん先輩は困った顔で理樹君の方を見るのでした。理樹君も苦笑いしています。

「ま、まあ佳奈多さんがそんなにいやがる日なら、僕は無しでもいいかな」

「直枝君はかなちゃんに甘いわねえ。何でもいうこときいちゃってさ」

「何でもは聞かないよ。聞きたいことだけ」

「ふぅん…」

 あーちゃん先輩は暫し神妙な顔持ちになって、そして無言で自分の机に向かい、そして引き出しから何かの包みを取り出しました。

「どうやらこの部屋には2月14日は存在しないらしいですから。アタシは2月14日の存在する世界に旅立ってきますわ」

 そう言ってあーちゃん先輩は包みを持ってドアの方に歩き出しました。

「あーちゃん先輩」

 理樹君が呼び止めます。

「ん?」

「恭介なら、化学室でマッド鈴木と何か打ち合わせをするって言ってたよ」

「ありがと。直枝君はほんといい子ねー」

 あーちゃん先輩はかなちゃんに聞かせるかのように大きめの声で言い残し、そして部屋を出て行きました。

 後に残されたかなちゃんと理樹君。黙々と作業を続けています。ふと、理樹君がかなちゃんに問いかけます。

「ほんとうに、この日が無くていいの?」

「何か問題でも? 2月29日だって年によってあったりなかったりするのよ」

「それは太陽暦の問題だし、中抜けはしてないと思うけど」

「今は2月13日39時半ということでいいじゃないの」

 かなちゃんは3時半の時刻を指した壁時計を見ながら言いました。

「あまり裏葉さんや早苗さんに毒されない方がいいと思うよ」

「あなたがそれを言うの?」

「えっと、何の話してたっけ」

「カレンダーの話よ」

「あ、自分で話戻すんだ」

「別に困る話でもないもの。あなたは素直に受け入れてくれたし」

「うん」

 かなちゃんは作業の手を止め、頬杖をついて窓の外を見ながら、話し始めました。

「別に日付そのものを消したいわけじゃないのよ。あのしょうもないイベントさえ無ければ、わざわざ日付を消す必要なんて無い」

「うん、それはわかるよ」

「年に一度のチャンスの日なんだって力説する人もいるけど。でもそれって、自分でチャンスを年一度に限定してしまっていることにはならない? 自分にとって最も有利な条件になる日を自分で選んだ方が合理的と思わない?」

「そうだね。でもみんながみんな佳奈多さんみたいに出来るわけじゃ無いと思うよ」

「わ、私は別に条件選びとかしてないけど?」

「そうなんだ。じゃあそれでいいよ」

「さあ、仕事に戻りましょう。時は金なりよ」

 話を逸らそうとかなちゃんが作業を再開しようとしたとき、窓の外から爆発音が聞こえてきました。かなちゃんも理樹君も思わず窓辺に駆けよって外を確認します。

「化学室の方みたいね」

「そうだね」

「…さっき、化学室に棗先輩がいるってあなた言ってたわね」

「うん、そう聞いてる」

「あーちゃん先輩もそこに向かったのよね」

「多分そうだと思う」

 かなちゃんと理樹君は無言で顔を見合わせました。

 暫くすると、噴煙の中から恭介さんが飛び出す姿が見えました。煙に紛れて逃げ出すつもりのようです。しかし、そのすぐ後から、包みを持ったあーちゃん先輩が追いかけて行きます。裏山の方まで続くその追跡劇を、かなちゃんと理樹君は二人してずっと無言で見守っていました。

「恭介はどうしてあんなにあーちゃん先輩から逃げるんだろう」

「そうね。あーちゃん先輩、あれでもいい人なのに」

「逆にあーちゃん先輩がどうしてそこまで恭介を追い回すのかも疑問だよ」

「棗先輩が逃げられなくなって追い詰めた時の征服感がたまらない、って前に言ってたわよ」

「恭介が逃げたくなる理由が今少しだけわかったよ」

「あら」

 かなちゃんは少し驚いたような表情で理樹君を見ます。

「あなたはそういうの、嫌いなの?」

「えっ!? あっ…」

 理樹君は一瞬驚いた表情をして、そして少し赤くなって動揺しだしました。

「その…僕、逃げた方がいい?」

「逃げたければどうぞお好きに」

「う、うん…」

 そう言って理樹君は、窓際の机を避けるように大回りして、ドアの方向に走り出しました。それを見たかなちゃん、ふっ、と笑うように口元を緩ませて、そして勢いよく右手を机について全身を跳ね上がらせ、その勢いでそのまま理樹君の目の前に降り立ちました。

「逃がさないわよ。部屋から出るなんて許さない」

「そ、そうなんだ。はは、困ったな…」

 そう言って理樹君はまた逃げだし、かなちゃんがそれに立ち塞がるということが暫く続きました。

 そんな事をしているうちに、部屋の外から誰かがドアを開けました。

「かなたさーん! あーちゃん先輩がお仕事サボって恭介さん追い回していると聞いたので代わりにお手伝いに来まし…あっ」

 丁度かなちゃんが理樹君を捕まえて逃げられないように床に組み伏せているところでした。

「かなたさんなにしてるですか?」

「え!? ち、違うのよこれは!」

「何がどう違うのか説明して下さい」

「え、そ、その、2月14日が実在しないのとは無関係よ!」

「そうだよ、あーちゃん先輩が恭介を追い回すのは征服感とかいう話から」

「二人とも何を言ってるのか全くわかりません…」

「とにかく落ち着いて話し合おうよ!」

「そうよ、クドリャフカが思っているようなこととは違うの!」

「やましいことは何も無いと言い切れますか?」

 クーちゃんのその台詞に、かなちゃんも理樹君も一瞬固まってしまいます。返答無し。そう判断してクーちゃんは部屋の外に駆け出していってしまいました。

「うわーん! かなたさんがお仕事サボってリキとやましいことしてますー!」

 泣きながら逃走するクーちゃんを追うことも出来ず、かなちゃんと理樹君はただただ部屋の中で呆然としているのでした。

 

 そんな二人の、2月14日のおはなし。

 

 

 

「はーいみなさん、ヤッテラレマセンネ! こんなときは脳に糖分とポリフェノールを補充して落ち着きましょう!」

「まずはるかがおちつけ」

「鈴ちゃん。チョコレートの原料であるカカオ豆には血流を促進するポリフェノールが含まれていてそれを理由に一部のチョコは特定健康保険食品に指定されているのデスヨ? という事で皆さん、食べましょう!」

「だからってはるちゃん、そんな業務スーパーで買ってきたチョコ山盛りにされても」

「これのどこがトクホだ」

「トクホとか高級チョコとかそんなの別にいいじゃないデスカ! チョコ食べて楽しけりゃそれでいいじゃないデスカ!」

「いや、トクホとか言いだしたのは葉留佳君なんだが…」

「みんな屁理屈好きデスネ。ほら、真人君はもうさっさとチョコ食べまくって楽しんでますヨ?」

「んみゃい」

「あっ。井ノ原さん、鼻血が」

「いやらしいやつだな」

「なっ。そんなんじゃねーよ!」

「ご安心下さい。私も良く鼻血キャラにされますので。…実際には鼻血など出してはいないのですが」

「だから、そんなんじゃねーよ!」

 

 こんなやりとりもまた、一つの青春のひととき。