長森乳業

「長森、俺は会社を興すことにした。」
「え?」
「いわゆる流行のベンチャービジネスという奴だ。最近は1円でも株式会社が作れるらしいしな。」
「良かった、私安心したよ。」
「ん?」
「だって浩平ってば将来のこととか何も考えてなさそうで、いつまでも学生続けてそうだったんだもん。」
「そうか、そう見えたか。それは光栄だな。」
「褒めてないよ。」
「まあそれはいいとして。長森にも一緒にやってもらうつもりだからな。」
「え、それはかまわないけど。でも、何の会社興すの?」
「うむ。乳をひさごうかと思うんだ。」
「牛乳? あんまりベンチャーっぽくないけど、でも牛乳は体にいいし、いいかもね。」
「いや、牛乳じゃない。売るのは母乳だ。」
「母乳って・・・人間のお母さんの?」
「そうだ。」
「うーん、そんなの売れるのかな・・・?  それに、誰の母乳使うの? 売るんだったら相当の量がいると思うし。」
「それもそうだな。どのくらいの量が出るかは、確認しといた方がいいな。」
「うん、それがいいと思うよ・・・え、ちょっと浩平何するの」
「搾乳量の確認だ。長森が自分で言い出したんじゃないか。」
「え、ちょっと、待って、私なの?どうして私なの?私お乳なんて出ないよ、だってお乳は赤ちゃん産まないと出てこないんだよ、私赤ちゃんいないもん、だからそんなことしても無駄だよ、あ、だめ、やだ、あんッ」

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※2013年頃の執筆と思われる

ばくだんななぴー

わが子よ・・・
よくお聞きなさい・・・
これから話す事は
とても大切な事
親から子へ
子から孫へ
ずっとずっと語り継いでゆくものなのですよ・・・

お伽童歌・ばくだんななぴー

あるひななせ ばくだんみつけた
『ばくだんばくだん こわいのこわいの』

ばくだんかかえたななぴー ななぴー
「って、ちょっと待てえ! 何であたしがそんな事しなきゃならないのっ?!」
ゆうひにむかって はしりだす。

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※タイムスタンプ2003/2/17。何かの没ネタ

date:2002/11/03;title:ONEこんぺ_ネタ帳

「聞いてくれ長森。七瀬が、俺の愛を受け入れてくれないんだ。」
「な・・・!」
「わ、ダメだよ七瀬さんそんなの。恋人同士なんだから、ちゃんと愛し合うべきだよ。だって、愛も無いのに恋人騙ってるだなんて、そんなの悲しすぎるもん・・・」
「歪んでるよな。」
「どっちがじゃっ! 聞いてよ瑞佳、今のは違うの。本当は、あたしは浩平を愛してるのに、浩平が求めてくる愛があまりにも歪んでるから・・・」
「わ、ダメだよ浩平そんなの。恋人同士なんだから、ちゃんと相手の好みに配慮すべきだよ。だって、一方的に自分の好み押しつけてそれで恋人同士と思ってるなんて、そんなの身勝手すぎるもん・・・」

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※発掘品。タイムスタンプ2002/11/3