少女歌劇レヴュースタァライト舞台#4Climax_感想

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 以上のようにOSはどんどんサポート打ち切りになっていきますが、レヴュースタァライトというコンテンツはいつまで続くのでしょうか。
 レヴュースタァライト99は、劇場アニメ版で「卒業公演」をやってさらにエンドロールでその後の進路にもさっと振れたことで、あの時点から既に”延長サポート”に入っていたと思うのですが。延長サポートとしては偉く大盤振る舞いな、聖翔99組の新作舞台公演「#4 Climax」がこのたび上演され、今日千秋楽を迎えました。

 劇場版やこれまでの舞台を見ていない初見の人からすると、たぶんちょっと意味が分からないところもあるかもしれません。
 逆に、そういうのは当然見ている既存のファンからすると大きな贈り物だったと思います。

 ちなみに、ネタバレ的には、実はそう大したものはありません。千秋楽まで感想を先延ばしするほどの大きなネタバレは、雪代晶関係をのぞけば特にないです。
 ネタバレされたら困るようなサプライズ要素に頼らずに楽しませてくれた。そういう意味ではグレードの高い公演だったとも言えます。

 いや、聖翔公演なのだし、聖翔の生徒では無いぶっちゃけゲストな雪代晶関係は、別にネタバレしても問題はないのですけどね。
 にも関わらず、雪代晶の存在感が異常に大きかった。
 そう、時代は既に、聖翔からシークフェルトに移ったのだ。
 と思いきや、晶もみちると一緒に卒業してしまいました。そういえば99組と同い年でしたね、雪代晶。

 ちなみに胡蝶静羽さんも同い年らしいです。こっちの方が驚きですね。卒業するかはわかりませんけど。いやだってフロンティアは、スタリラの初期設定を鵜呑みにすれば、あそこは高校ではなく専門学校になるので。

 ちなみにネタバレというほどのことではないですが、今回の#4で、走駝先生は正規の高校教員だということが明らかになりました。
 ですので聖翔音楽学園は高等学校ということで確定しました。星見純那が当初の進路希望で早稲田大学を上げていたくらいですし、今更といわれるでしょうけど。聖翔のモデルの一つとされる宝塚音楽学校は各種学校扱いで高校ではないので。
 
 その星見さんは結局ニューヨークの劇団員養成校に入った、というのは劇場版ラストで既知の事項だったのですが。なんと、雪代晶も同じ養成校に主席で入るらしいです。

 とは言っても、劇場版と舞台は別軸だと星見純那役の佐藤日向さんからコメントがありましたので、どこまでリンクさせていいのかというのはありますけど。

 まあそうですよね。舞台とアニメでは制服も違いますし。聖翔はちょっと違う程度ですけど、王立演劇学院は全然違いますし。
 それに雪代晶がコロスをあっさりてなづけちゃってるけど、これスタリラの設定大崩壊な話だし。愛城華恋は自分を燃やして生まれ変わったが雪代晶はスタリラを燃やして生まれ変わった、とか、お話としてはおもしろいですけどね。
 ていうか、「アニメは聖翔99期生が演じている舞台演劇だ」とか言い出したの、俺じゃん。自分で言ってんじゃんか。

 それはさておき。
 しかし、別軸ということであれば、晶と純那が劇団員の賃上げを求めてストライキしてる、という未来もあり得るかもしれません。
 NYは物価がクッソ高いことで有名ですが、現地で働いていれば物価に見合った賃金が払われるし、もし雇い主が払わなければ容赦なくストに突入するところなので。ブロードウェイも例外ではないですよ。昔、そのことを知らない日本人観光客が文句垂れて、大顰蹙買った事もありましたね。

 というようなことを、雪代晶の「現地で買えばいい」という台詞聞きながら考えていました。ドスはさすがにどん引きでしたけど。セキュリティ的に。
 MS-DOSを未だに使い続けている事業所は、セキュリティ上も事業継続性からも問題がありますので、経済産業省にご相談ください。役所の相談がご不安でしたら荒野草途伸が間に立ちます。

(※雪代晶が持ち出したのはMS-DOSではありません。)

 

 現地といえば、聖翔99組は9人中4人(※神楽ひかりを含む)が海外に出たことは劇場版で示されていましたが、シークフェルトの鳳みちるもドイツに行くし、青嵐の穂波氷雨も新国立の受験蹴ってドイツに行くつもりのようです。
 優秀な人間はどんどん海外に出て行く時代なのですね。

 愛城華恋だけは、劇場版でも舞台でも、結局どういう進路を選んだのかよくわかりませんが。
 ただ、いずれ走駝紗羽の跡を継いで”レヴューマスター”になることは確実でしょう。いえ、「運命」といってもいいかもしれない。
 「舞台少女でいられるのもあと少し」という走駝先生の台詞、素直に受け取れば「卒業してプロになればもう舞台少女ではない」って意味ですよね。わがままで欲張りな観客を突き放す台詞の可能性もありますけど。
 高校教師として生徒をスタァライトしちゃう愛城華恋。そんな話がいずれあるのか無いのかは、私にはわかりませんが。

 英語はできないようですが(笑)

 ちなみに、ポメラ付属のジーニアス和英辞典によると、光の和訳には「light」の他に、「ray」「beam」「blaze」「optical」「torch」「flicker」という語が該当するそうです。
 私は物理学科の学生だったときに、光をlightと訳したら光学の教授に「光はopticalだ、lightは明かりだ」と怒られました。まあ、理学部なんで。
 何にしても、神楽ひかりの「ひかり」をわざわざ英訳する必要はないですよね。固有名詞なんだから、hikariですよね。

 その神楽ひかり、もちろん言うまでもなく私の娘なわけですが、ロンドンで王立演劇学院に入った大場ななと同居で確定、ということらしいです。
 「お父さん聞いてませんけど。いやそれ言ったらロンドン戻るってのも聞いてないですけど!?」
 
 それはいいとして。ひかりちゃんとばななの会話で出てきた
 「TOEICもテストも英語も」云々という部分。
 私ここ、最初、「トイズもテストも」に聞こえたんですよね。
 何かに毒されすぎですね。

 ちなみに私、再生賛美曲の「それらすべてわたし」の部分が、しょっちゅう「それは手羽先」「それレバ刺し」に聞こえるので、かなり耳が悪いんだと思います。

 ところで舞台公演ってすごい体力使うし、1公演終わると体重10Kg落ちるという話も聞くのですけど、みなさん公演中毎日何食べて繋いでるんでしょうか? レバ刺し?
 コロス達が舞台の裏は見せないとか歌ってたけど、おじさんは後学のために知っておきたいです。深夜のBSで流れてるCMよりは当てになりそうです。
 

 実は書きたいことまだまだあるんですけど、なんか日付変わっちゃいそうなので、今回はこの辺で。
 まだ新企画もあるらしいですし。それが何かはわからないけど。

 

かすかす劇場(4期)_虹ヶ咲アニメ2期5話はどう見てもレヴュースタァライトに虹ヶ咲が加わる流れですよね!?












 開始冒頭から大場ななと愛城華恋の対面だし

グレーテルひかりから読み解く愛城華恋ブラコン説

 珍しくスタリラに由来する論評である。スタリラに由来するといっても劇場版その他のスタァライト聖翔シリーズ全般に関わる話なので、どうか逃げ出さないで頂きたい。

 

 さて。先日(私の娘であるところの)神楽ひかりの新舞台少女が実装された。グリム童話のヘンゼルとグレーテルから、グレーテル役の神楽ひかりである。




 随分生意気そうなグレーテルで大変よろしい。

 しかもこのグレーテル、かなりのブラコンである

 


 何しろ、登場初っぱなからこの台詞である。


 原作のヘンゼルとグレーテルでは、グレーテルここまでのブラコンでは無かったはずだ。

 

 何故、こんなブラコングレーテルが爆誕したのか

 神楽ひかりによれば、今回の役は立候補制だったそうである。そして、ひかりは愛城華恋にグレーテルの姿を垣間見て、グレーテル役に手を上げたといっている。



 ※このモデルが愛城華恋だというのは、サイドストーリー2話で出てくる。

 

 だが待って欲しい。華恋をモデルにグレーテルを演じて、それで何故ブラコングレーテルになるのか。ひかりちゃんの中では、華恋はブラコンだということなのか。

 

 もちろん、アニメ版にそれなりの根拠を見いだすことは出来る。劇場版スタァライトで「どんどん(※ロンドン)行っちゃやだぁ~」と泣き叫んでいた5才華恋。TV版で頭にきて星光寮を出て行ったひかりをしつこく追い回してきた華恋。

 「華恋は甘えん坊でしつこい」というイメージがひかりちゃんの中にあるのは事実だろう

 

 しかし。しかしである。ヘンゼルとグレーテルは兄弟である。ヘンゼルは兄である。多少オツムに問題があってもヘンゼル役に南風涼が配置されたのも、兄(=男児)というイメージに近づけたいという思惑があってのことだろう。

 では、グレーテルのモデルである華恋は、「兄」を追い回していたのだろうか?

 ひかりちゃんは兄では無い。少なくとも本人にその自覚は無い。自分は華恋の兄代わりだという意識があるのなら、グレーテルでは無くむしろヘンゼル役に手を上げていたはずだ。

 

 何故、神楽ひかりは華恋をイメージしてグレーテル役に手を上げ、あまつさえグレーテルをブラコンにしてしまったのか。

 

 

 (※ここからは、完全な仮説、というか憶測である。)

 

 華恋には、実は兄がいるのではないだろうか?

 

 愛城家の家庭の様子は、劇場版スタァライト(wi(l)d-screen baroque)で一部描かれている。

 家族構成としては、父母の下に娘の華恋がいる。他に叔母のマキちゃんが出てくるが、おそらく同居はしていない(同居してるならわざわざ携帯メールで聖翔進学を後押ししたりはしないだろう)。父親は写真に写っているだけで登場まではしていないが、いるのは間違いない。

 愛城家は一戸建てに住んでいる。借家か持ち家かはわからないが、東京の芝公園にほど近い場所に一軒家を構えているわけだから、父親の年収はそれなりなのだろう。(ちなみにあのあたりはテレビ局関係者が多く住んでいると聞いたことがある。)



 一軒家といっても小屋みたいな家もあれば豪華な邸宅もあるが、愛城家のおうちはいわゆる中流階級マイホーム世帯向けの家である。

 1階には少なくともリビングとダイニングキッチンがある。





 リビングの広さ、廊下の奥行き、階段の位置から考えて、2階には最低でも3つ、もしかしたら4つ部屋があるはずである。

 3人で住むには相当広い家である。4人以上の家族が住むことを想定した設計であることは疑う余地が無い。これだけの広さがあるなら、だ。

 

 そんな家に、華恋が5歳の時から住んでいるのである。

 

 家族3人しかいないなら、こんなに広い家は必要無い。地価の安い田舎では無く、東京都心なのだから。子供が小さいならひとまず見合った広さの集合住宅に住んで、子供が大きくなるタイミングで家を買うなり借りるなりする、とするのが賢い方法だし、娘を私立に通わせられるぐらい稼げる愛城父ならそうするだろう。

 

 

 では、何の為に華恋が5歳の時からこの家に? 

 

 

 愛城家の2階の様子は、華恋の自室しか出てこない。



 どうやら6畳間で、小学生にしては結構なご身分である。部屋数が多いからこそであろう。カーテンが掛かっている窓が表から見て左側に見える窓なのか、それとも階段の奥手の部屋にあるものなのかはわからない。

 ただ間違いなく言えるのは、華恋の部屋から階段を隔ててもう1部屋ある、ということだ。

 それは一体誰の部屋なのか。

 

 

 考えられる理由としては、「愛城家にはもう一人子供がいる」、且つ「その子は華恋が5歳の時から自室を与える程度の年齢である」ということだ。

 

 それが、華恋の兄なのでは無いか

 

 「そう言っても、『青空の向こう側』公演後の家族祝賀会に、お兄ちゃんなんかいなかったじゃないか」と言われるかもしれない。当然の疑問だろう。

 だが、よく見て欲しい。ダイニングテーブルには、いすが4つあるのである。そして、祝賀会のピザは、2人前のものが2枚用意されている。

 

 ここからもう一つの仮説が立てられる。

 愛城家のお兄ちゃんは病弱で、普段は部屋で寝ている

 祝賀会の時も寝ていたが、いつ起きてきてもいいようにお兄ちゃんの分のピザも用意してあった。

 

 ちなみにこれは、私自身が病弱でよく部屋で寝ていたという実体験に由来する仮説である。

 

 「もう1人前はお父さんの分だろう」という人がいるかもしれないが、お勤めから却って夕飯が冷めたピザ半分、では翌日から働く気を無くすだろう。独身者ならそれで平気だろうが、家族持ちはそうでは無くなるらしい。故に、その説は却下となる。

 

 要約すると、「華恋には病弱なお兄ちゃんがいる」という話である。

 

 ひかりが思っているとおり、華恋は甘えん坊でそのくせ過保護傾向がある。そんな華恋に病弱な兄がいたらどうなるか。

 お兄ちゃんに甘えまくる一方で、お兄ちゃんは病弱という名目で自ら保護しようとするだろう。その行き着く先は、ブラコンである

 僅かな期間とは言え、そんな華恋の姿をひかりちゃんはちゃんと見ていたのだろう。だから、躊躇無く「華恋はブラコン」という前提でグレーテルを演じたのである。

 

 

 突拍子も無い、公式には一切出てこない設定である。しかし、無いと言い切れるだろうか。

 愛城華恋には病弱なお兄ちゃんがいて、華恋はそのお兄ちゃんが大好きなブラコンである、という可能性を。

 

 ちなみに、華恋は中学校卒業後聖翔に入って、自宅から星光寮に移り住んでいる。つまり、大好きなお兄ちゃんから離れてしまったことになる。

 これは、中学校までは割と優等生だった華恋がダメな子に転落してしまった原因と考えられないだろうか?

 

 もちろん、ロンドロンドロンドの感想で書いたように、大場ななの再演で少しづつキラメキを削り取られていった可能性もあるのだが。