カテゴリー: 神楽ひかり
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グレーテルひかりから読み解く愛城華恋ブラコン説
珍しくスタリラに由来する論評である。スタリラに由来するといっても劇場版その他のスタァライト聖翔シリーズ全般に関わる話なので、どうか逃げ出さないで頂きたい。
さて。先日(私の娘であるところの)神楽ひかりの新舞台少女が実装された。グリム童話のヘンゼルとグレーテルから、グレーテル役の神楽ひかりである。
随分生意気そうなグレーテルで大変よろしい。
しかもこのグレーテル、かなりのブラコンである。
原作のヘンゼルとグレーテルでは、グレーテルここまでのブラコンでは無かったはずだ。
何故、こんなブラコングレーテルが爆誕したのか。
神楽ひかりによれば、今回の役は立候補制だったそうである。そして、ひかりは愛城華恋にグレーテルの姿を垣間見て、グレーテル役に手を上げたといっている。
だが待って欲しい。華恋をモデルにグレーテルを演じて、それで何故ブラコングレーテルになるのか。ひかりちゃんの中では、華恋はブラコンだということなのか。
もちろん、アニメ版にそれなりの根拠を見いだすことは出来る。劇場版スタァライトで「どんどん(※ロンドン)行っちゃやだぁ~」と泣き叫んでいた5才華恋。TV版で頭にきて星光寮を出て行ったひかりをしつこく追い回してきた華恋。
「華恋は甘えん坊でしつこい」というイメージがひかりちゃんの中にあるのは事実だろう。
しかし。しかしである。ヘンゼルとグレーテルは兄弟である。ヘンゼルは兄である。多少オツムに問題があってもヘンゼル役に南風涼が配置されたのも、兄(=男児)というイメージに近づけたいという思惑があってのことだろう。
では、グレーテルのモデルである華恋は、「兄」を追い回していたのだろうか?
ひかりちゃんは兄では無い。少なくとも本人にその自覚は無い。自分は華恋の兄代わりだという意識があるのなら、グレーテルでは無くむしろヘンゼル役に手を上げていたはずだ。
何故、神楽ひかりは華恋をイメージしてグレーテル役に手を上げ、あまつさえグレーテルをブラコンにしてしまったのか。
(※ここからは、完全な仮説、というか憶測である。)
華恋には、実は兄がいるのではないだろうか?
愛城家の家庭の様子は、劇場版スタァライト(wi(l)d-screen baroque)で一部描かれている。
家族構成としては、父母の下に娘の華恋がいる。他に叔母のマキちゃんが出てくるが、おそらく同居はしていない(同居してるならわざわざ携帯メールで聖翔進学を後押ししたりはしないだろう)。父親は写真に写っているだけで登場まではしていないが、いるのは間違いない。
愛城家は一戸建てに住んでいる。借家か持ち家かはわからないが、東京の芝公園にほど近い場所に一軒家を構えているわけだから、父親の年収はそれなりなのだろう。(ちなみにあのあたりはテレビ局関係者が多く住んでいると聞いたことがある。)
一軒家といっても小屋みたいな家もあれば豪華な邸宅もあるが、愛城家のおうちはいわゆる中流階級マイホーム世帯向けの家である。
1階には少なくともリビングとダイニングキッチンがある。
リビングの広さ、廊下の奥行き、階段の位置から考えて、2階には最低でも3つ、もしかしたら4つ部屋があるはずである。
3人で住むには相当広い家である。4人以上の家族が住むことを想定した設計であることは疑う余地が無い。これだけの広さがあるなら、だ。
そんな家に、華恋が5歳の時から住んでいるのである。
家族3人しかいないなら、こんなに広い家は必要無い。地価の安い田舎では無く、東京都心なのだから。子供が小さいならひとまず見合った広さの集合住宅に住んで、子供が大きくなるタイミングで家を買うなり借りるなりする、とするのが賢い方法だし、娘を私立に通わせられるぐらい稼げる愛城父ならそうするだろう。
では、何の為に華恋が5歳の時からこの家に?
愛城家の2階の様子は、華恋の自室しか出てこない。
ただ間違いなく言えるのは、華恋の部屋から階段を隔ててもう1部屋ある、ということだ。
それは一体誰の部屋なのか。
考えられる理由としては、「愛城家にはもう一人子供がいる」、且つ「その子は華恋が5歳の時から自室を与える程度の年齢である」ということだ。
それが、華恋の兄なのでは無いか。
「そう言っても、『青空の向こう側』公演後の家族祝賀会に、お兄ちゃんなんかいなかったじゃないか」と言われるかもしれない。当然の疑問だろう。
だが、よく見て欲しい。ダイニングテーブルには、いすが4つあるのである。そして、祝賀会のピザは、2人前のものが2枚用意されている。
ここからもう一つの仮説が立てられる。
愛城家のお兄ちゃんは病弱で、普段は部屋で寝ている。
祝賀会の時も寝ていたが、いつ起きてきてもいいようにお兄ちゃんの分のピザも用意してあった。
ちなみにこれは、私自身が病弱でよく部屋で寝ていたという実体験に由来する仮説である。
「もう1人前はお父さんの分だろう」という人がいるかもしれないが、お勤めから却って夕飯が冷めたピザ半分、では翌日から働く気を無くすだろう。独身者ならそれで平気だろうが、家族持ちはそうでは無くなるらしい。故に、その説は却下となる。
要約すると、「華恋には病弱なお兄ちゃんがいる」という話である。
ひかりが思っているとおり、華恋は甘えん坊でそのくせ過保護傾向がある。そんな華恋に病弱な兄がいたらどうなるか。
お兄ちゃんに甘えまくる一方で、お兄ちゃんは病弱という名目で自ら保護しようとするだろう。その行き着く先は、ブラコンである。
僅かな期間とは言え、そんな華恋の姿をひかりちゃんはちゃんと見ていたのだろう。だから、躊躇無く「華恋はブラコン」という前提でグレーテルを演じたのである。
突拍子も無い、公式には一切出てこない設定である。しかし、無いと言い切れるだろうか。
愛城華恋には病弱なお兄ちゃんがいて、華恋はそのお兄ちゃんが大好きなブラコンである、という可能性を。
ちなみに、華恋は中学校卒業後聖翔に入って、自宅から星光寮に移り住んでいる。つまり、大好きなお兄ちゃんから離れてしまったことになる。
これは、中学校までは割と優等生だった華恋がダメな子に転落してしまった原因と考えられないだろうか?
もちろん、ロンドロンドロンドの感想で書いたように、大場ななの再演で少しづつキラメキを削り取られていった可能性もあるのだが。