ますとどん
「はかせ。はかせは、日本酒と海鮮丼、どちらが好きですか」
「なんですかその微妙なチョイスは」
「最近、マスとドンというものがはやっていると聞いたので」
「まあ、選ぶなら ですかね」
「そうですか。では私はカツ丼を頂きます」
「じょしゅ。先ほどの選択肢にカツ丼はなかったのです」
科学的
(~~~書きかけのままこの先の内容忘れた~~~)
ますとどん
「はかせ。はかせは、日本酒と海鮮丼、どちらが好きですか」
「なんですかその微妙なチョイスは」
「最近、マスとドンというものがはやっていると聞いたので」
「まあ、選ぶなら ですかね」
「そうですか。では私はカツ丼を頂きます」
「じょしゅ。先ほどの選択肢にカツ丼はなかったのです」
科学的
(~~~書きかけのままこの先の内容忘れた~~~)
最近新たなる国会答弁の手法として急速に注目を集めている「ごはん論法」をネタにしました。
※「ご飯論法」の正しい解説は、こちらのツイッターをご覧して下さい。
モリカケ問題:政府答弁は論点のすり替え? ネットで話題「ご飯論法」 – 毎日新聞 https://t.co/icMT1VE4Kf
毎日新聞に、「#ご飯論法」登場。「食べずに捨てた」とか「確認したのは朝ごはんの消費期限」とか、国会答弁にあわせて新たなヴァージョンが続々!— Mitsuko_Uenishi (@mu0283) May 27, 2018
【毎日新聞の出した「ご飯論法」まとめ画像、改めてご覧ください】
1年以上、誤魔化し続ける安倍内閣。
これ、こんな逃げ方を繰り返している限り国会はまともに動かない。
この理由、よほど裏で大きな話が進んでいて、安倍坊やの一存レベルの話ではなくなっている?…その意味を考えると寒気がします。 pic.twitter.com/vb3nH7suSY— 100%GOVOTE ALL Japan (@100_govote) May 27, 2018
8/27フレンズとうかいの新刊「あねてき」の、1章のみ先行公開します。
(TINAMIで公開している範囲と同じです。)
しっかりものはお姉さんで、ごろごろしてたいのは妹。そんなこといったい誰が決めたのだろう。そんな疑問を抱きつつも、しっかり面倒を見てくれる姉的な存在に甘えて、いつのまにか妹的な立場に居座ってしまっていた。
はかせは激怒した。必ずやかの邪知暴虐な雑務処理を倒さねばならぬと心に誓った。はかせに雑務処理は余裕である、かしこいので。しかし、あまりにも量が増えればそれは手に余るのも必然というものである。
じょしゅも激怒した。はかせの手に余る仕事はじょしゅが始末せねばならぬからである。じょしゅに雑務処理は余裕である、かしこいので。しかし、じょしゅの手を以てしても尚あまりあるほどに業務量は増大していた。
かばん一行が隣のごこくちほーに渡り数ヶ月。他の島ちほーや海域に済むフレンズとの交流が始まり、交易的なものも行われ始めていた。加えて、かばんの知恵でヒトの遺産が一部再稼働を始め、文明的なものがパークで発展し始めていた。
しかしそれは、パークを管理し統治するはかせの業務量の増大をも意味していた。はかせの業務量が増大すればじょしゅの業務量も増大した。
はかせはまた激怒した。じょしゅもまた激怒した。
「このままでは我々は過労死してしまうのです、じょしゅ」
「私も同じ事を思いました、はかせ」
「解決策を講じねばならぬのです」
「全くその通りです」
「要員を増やしましょう」
「要員を増やす」
そこでじょしゅはしばし動きが止まった。
「その要員というのは、助手的なものですか?」
「助手はすでにいるのです、じょしゅ」
じょしゅの顔は一気に明るくなった。
「それで。助手的でないとすると、どのような要員を増やすのですか」
「姉的な要員を増やします」
「姉的な要員」
じょしゅはまた動きが止まった。
「パークはあまりにも広く、各ちほー毎に特徴も違うのです。そこで、ちほーの特徴やある業務に精通したフレンズを推薦させ、我々の補佐をさせるのです」
「なるほど、はかせの姉ではなくちほーの姉という意味ですね」
「その通りです」
じょしゅの顔は一気に明るくなった。
かくして、ジャパリ図書館館長にしてパークの長、アフリカオオコノハズクはかせにより、姉的な新役職の創設とその選出方法が布告された。
具体的には、姉の名を関する以下の5つの役職が創設される。
姉統領
姉大帝
姉大将
姉将軍
姉醤油
「姉醤油とはなんですか、はかせ」
「醤油とは、大豆を塩と麹で発酵させて作る調味料のことです、じょしゅ」
「それはしっています、はかせ」
「場所によっては魚を使うこともあるのです、その場合は魚醤と呼ぶのです、じょしゅ」
「それもしっています、はかせ」
「まだなにか?」
「姉と醤油にはいったいどのような関係があるのですか」
「それを言ったら、姉と将軍の間にも大した因果性はないのです」
「なるほど???」
少し納得のいかない助手であった。きっとはかせは疲れているのだ。そう自分に言い聞かせて、じょしゅは口を閉じた。
「それで、この姉的な役職は、誰をつけるのですか」
「図書館の資料の中に、せんきょ、というものがありました。それを使います」
「要するに人気投票のことですか」
「人気があるという事は人望があるという事なのです。人望のないものに長の補佐役は務まらぬのです」
「なるほど」
「逆に、あまり人望のないものに立候補されてもせんきょが混乱するのです。3名以上の推薦人を必要とすることにします」
「3名は厳しくないですか?」
「3人の推薦人も集められぬものにせんきょは勝ち抜けぬのです」
「なるほど」
「とうひょう、で票を集め、票数の多い候補者から順番に、先ほどの5つの役職から好きなものを選ぶようにします」
「なるほど。下手に5番目で当選すると、逆にハズレを引くことになるのですね」
「ハズレなどないのです」
「そうですね、はかせ」
じょしゅは達観した表情で淡々と答えた。
「ではさっそく、これを紙に書いてはりだすのです」
「字が読めないフレンズも多いです、ラッキービーストに持たせるジャパリまんに旗でも立てておきましょう」
「旗だけでわかりますか?」
「意味が分からないから、図書館まで訊きに来るでしょう。そのときに説明すればよいのです」
「なるほど。では早速実行するのです」
こうして布告の紙が図書館に張り出され、ラッキービーストは旗を立てたジャパリまんを持って各ちほーに出発した。
そして、図書館に張り出された紙をじっと眺めている一人のフレンズがいた。キタキツネである。
以降は本誌にて
「七夕がしたいのです」
図書館業務をしていたコノハはかせが、突然そんなことを言い出しました。じょしゅは黙って作業を続けています。わりといつものことなので。はかせも気にせず続けます。わりといつものことなので。
「七夕というのは、ヒトの世界の伝説で、76年に一度やってくる星をみんなで夜空を見上げて眺める青春イベントのことです」
「はかせ。それは、ハレー彗星では」
じょしゅは思わず突っ込んでしまいました。あっ、と気づいたときにはもう遅いのです。はかせはしたり顔です。
「じょしゅも七夕に興味津々のようですね」
「まあ、ヒト並みには」
そう言ってじょしゅは立ち上がり、書棚に行って何冊かの本を持ってきました。
「一通りのことは調査済みです」
「さすがじょしゅ。それで、七夕はなにかおいしいものはありそうですか?」
「残念ながら七夕は食べ物はあまり関係ないのです」
「関係ないのですか…」
はかせがしょんぼりしてしまったので、じょしゅはよだれを垂らしました。
「まあ、ヒトにとっての食べ物は関係ありませんが、けものでしたら笹が関係してきますね」
「なるほど。確かに七夕は笹を使うのです」
「笹を食べるけものは、大パンダが有名ですね」
「なるほど。確かキンシコウと仲が良かったですね」
「それと、ヒグマですね。ヒグマが冬眠から目覚めたときに若葉を食べることから、クマザサと名付けられた笹もあるようです」
「なるほど。ヒグマとキンシコウですか」
「ヒグマとキンシコウですね」
「呼びますか」
「呼びましょう」
はかせとじょしゅは、しょうもない用でヒグマとキンシコウを呼ぶ為に外に出ました。
「はかせ、これは?」
「セルリアンをおびき寄せるための仕掛けです」
「呼ぶのはヒグマたちでは?」
「奴らは呼んでも簡単に来ぬのです。それなりにかしこいので」
「はかせがしょうもない用事で呼びつけるからですよ」
「しかし、職務であるセルリアンハンターの仕事となれば、話は別です」
「確かに。で、セルリアンを呼ぼうと」
「そうです」
「それで、サンドスターをエサにおびき寄せると」
「セルリアンはサンドスターを捕食するのです」
「もう一つ何かありますが」
「サンドスターだけではセルリアンは反応しないのです。生き物的な何かが必要なのです」
「それで、にぼし」
「そうです。カタクチイワシを煮て陰干ししたものです」
「にぼし」
じょしゅは、それ以上何かを言うのを、やめた。きっとそういうものなのだから。
二人が物陰から見守っていると、小型のセルリアンが寄ってきました。
「ほんとに来ましたね」
「当然なのです。はかせの研究を馬鹿にしてはいけないのです」
「しかし小さいですね」
「この際大きさはいいのです。セルリアンが出たという事実が重要なのです」
そう言うと、はかせは大声で叫びました。
「きゃー。セルリアンが出たのですー」
「たすけてー。セルリアンが出たのですー」
二人してわざとらしく叫びました。すると暫くして、疾風の如く駆けてきた一人のフレンズが、勢いそのままにセルリアンを倒してしまいました。
「大丈夫っすか!? 叫び声が聞こえたから、すぐに飛んできたっす」
「リカオンに用は無いのです…」
「ええっ。慌てて駆けつけたのに、ひどいっす…」
「お前の上司に用があるのです」
「リーダーにっすか? だったら普通に呼べばいいじゃないですか…」
リカオンは落ちているにぼしを手に取って、むしゃむしゃ食べながら言いました。
「こんなわざわざ、セルリアン呼び寄せるような真似して…」
「誰がにぼしを食べていいと言ったのですか」
「いいから早くヒグマとキンシコウを呼ぶのです」
「わかったっす…」
リカオンはにぼしを食べ終わると、指笛でハンター用の連絡の合図を送りました。しばらくして、ヒグマとキンシコウが到着しました。
「どうした。小型のセルリアンだからお前一人でも倒せたはずだろう」
「ええ、倒したはいいんですが。はかせ達が、リーダーに用があるって言いだして」
「はかせが…?」
ヒグマはもの凄く警戒した目で、はかせ達を見ます。
「言っとくが、満漢全席作るのは無理だぞ。この間言っただろう」
「満漢全席はまた後日でいいのです」
「今日は笹が欲しいのです」
「笹。あー、笹かあ。うん、春先の笹は寝起きによく効くんだよなあ、あれ」
「そうなんですか!? ヘパリーゼより効きますか? 実は私、最近朝からだるいことが多くて」
「そうか。最近業務量が増えてきたからなあ。そのくせ人員増はして貰えないし」
「業務全体を一回洗い出しして、無駄な作業がないか見直した方がいいと思います。あと笹のこともう少し詳しく知りたいです」
「よーし、今度休みが取れたら、一緒に笹取りに行こう」
「今度じゃなくて、今笹が欲しいのです」
ヒグマとキンシコウの会話がアラサーキャリア女性みたいになりだしたところに、はかせが割り込みをかけました。
「なんだ、はかせもお疲れか?」
「お疲れではないのです。七夕がしたいのです」
「たなばた。たなばたとは、なんだ?」
「ヒトの世界の中国の伝説ですね。勤勉な牛飼いの男と勤勉な機織りの女が、仕事中毒で結婚に関心を持たない為にこの二人を見合いさせたら相性抜群で毎日イチャイチャラブラブサバかば状態になって仕事全然しなくなったので、大きな川の両岸に引き離して一年に一度しか合わせないようにしたという、ひどい人権侵害のお話ですね」
「中国ひでえなあ」
「中国に限った話じゃないですよこの手の人権侵害は!」
「で、それと笹がどういう関係があるんだ?」
「雨が降って川が氾濫すると年に一度の貴重な逢瀬の時間も潰されてしまうので、雨が降らないようにと願いを込めた短冊を笹に吊したのが由来だそうです」
「そんなことするより笹食って川泳いで渡った方が確実じゃないのか?」
「みんながみんなリーダーみたいに強いわけじゃないっすよ…」
「そういうものか。で、はかせは、願い事の為に笹が欲しいのか?」
「特に願いごとというわけではないのです」
「七夕というものをしてみたいのです」
「笹が欲しいのです」
「笹が欲しいのです」
はかせとじょしゅは、おねだりをするようにヒグマにすがりつきます。ヒグマは困ってしまいました。キンシコウがくすくすと笑い、言いました。
「では、大パンダさんに頼んで持ってきて貰いましょう。配給はよろしくお願いしますね」
「承知なのです」
「さっそくラッキービーストを向かわせるのです」
こうして笹を手に入れたはかせとじょしゅは、ハンター始めまわりのみんなと七夕を楽しみました。
その後、アンイン橋近辺では。
「何してんだ、サーバル?」
「笹にお願い事の短冊を吊してるんだよ。向こう岸にいるかばんちゃんに会えますようにって」
「向こう岸って…今もう橋があるじゃないか。私らで一緒に作っただろう」
「たなばた、になるまで会っちゃいけないんだって。お仕事しなくなるから」
「…サーバルって何か仕事してたか?」
「かばんちゃんと一緒にいるのがお仕事だよ」
「????」
ジャガーさんは首を捻って考え込んでしまいました。
「ぜんぜんわからん」