現実のよしこママ

津島善子生誕祭 ですが、先週善子ママ のまんがを描き忘れたので、今日アップすることにします。

 よしこママも走駝紗羽も、どっちも教師なんですよね。

露崎まひる&棗恭介生誕祭SS

 露崎まひるは激怒した。必ずやあの颯爽自在の棗恭介を屠らねばと心に決めた。
 まひるに棗鈴のことはわからぬ。まひるは病的なまでに世話好きの舞台俳優である。だが、あの猫の如き同級生神楽ひかりのことには愛城華恋以上に敏感であった。

 ひかりの身辺に異常を検知したまひるは棗恭介の家に忍び込んだ。彼の部屋を探っていると、神楽ひかりの写真が貼られたアルバムを見つけた。まひるは怒りと嫉妬で目が血走った。彼女はアルバムを引き裂き、写真を破り捨てた。
 その時、ドアが開いた。棗恭介が帰ってきたのだ。まひるは慌てて隠れたが、すぐに見つかってしまった。
「お前、何してるんだよ!」
 棗恭介はまひるを問い詰めた。
「あんたなんか大嫌い!棗鈴なんかもっと嫌い!ひかりちゃんが一番可愛い!」
 まひるは叫んだ。
「何を言っている。俺が好きなのは理樹だ。神楽ひかりなんて眼中にない」
 恭介は反論した。
「じゃあ、この写真は何!?」
 まひるはアルバムを突きつけた。そこには、猫を抱いた棗鈴と神楽ひかりが一緒に写った写真が大事に貼ってあった。
「ああ、それは、俺の妹だ」
「妹!? ひかりちゃんがあなたの妹だとでも言うつもりなの? ああ、この前ようやく、ひかりちゃんを自分の娘と言い張る変なおじさんを撲殺して山に捨ててきたばかりなのに。今度はひかりちゃんを妹だと言い張る輩が現れたの!?」
「お前は一体何を言っているんだ」
 激高するまひるに恭介は狼狽した。
「あのな。その写真は俺の妹がどこかで偶然知り合って友人になった女の子と一緒に撮ったものだ。妹は友人が少ない。外で友人を作ってくることなど、この10年来無かったことだ。俺は感動した。是非その子を兄にもきちんと紹介するようにと説得した。何故か最初は変態扱いされたが、しぶしぶ俺の所に連れてきた。飼い猫の一員に加えようと思うとか言い出すから、友人を飼い猫扱いするのはよくないと聡し、友情の証として2人で猫を抱いた写真を撮った。大事な妹の大切な思い出の品だから、丁寧に保管していた。そういう次第だ」
「そうなの……」
 まひるは興奮状態が少し落ち着き、自らの早とちりから余計な事を言ってしまったことを心の中で恥じていた。
「そうだ。ああ、連れてきた子の名は確かに、神楽ひかりと言ったな」
「ひかりちゃんに……私の知らない友達……」
 落胆するまひるを前に、恭介はどこか遠くを見るような目で語った。
「子供はいつか親の元を巣立つものさ……。鈴も、俺の手助けが無くても電車に乗ってブラックサンダーを買いにいけるまでに成長した。そう、その帰りにひかりちゃんに会ったのでこれは凄い偶然だと言っていたな。土産のちくわを俺に渡しながら」
「え? 土産? ちくわ? どこまで行ってたの?」
「豊橋」
「ええ……。じゃあまさか、電車って」
「当然新幹線だ。新幹線ひかり号だ。魔の静岡区間を乗り越えられるだけの精神力は、まだ鈴には無い」
「わざわざブラックサンダーを買いにひかり号で豊橋に行くって、それって成長したの?」
「成長したさ。少し前まで、自動券売機のある駅で駅員から離れた自動改札機しか通れなかった子だぞ」
「新幹線も自動改札で自動券売機で切符買えますけど」
「なにっ」
 恭介はしかめっ面になった。
「それにしても。ひかりちゃんもどこ行ってるの」
 まひるもしかめっ面で手を額にやった。
「まあそう言うな。子供の遠出は基本的には成長だ。喜ばしいことじゃないか」
「子供……では、無い、ん、ですけど」
「そうなのか? ひかりちゃんを見たとき、俺もこの子を娘にしたいと思ったぞ。だから、同類なのかと思ったんだが」
「今、なんと?」
「いや、だからお前と俺はひかりちゃんを娘にしたいと思ってしまった同類なのかと。ああさっき、同類のおじさんがいたとか言っていたな。いや待て、お前、そのおじさんをどうしたって?」
「やっぱりあなたも、そういう邪な目でひかりちゃんを見てるんだ……」
「いや、邪では無い。そう、これは人道上の観点から当然に沸き起こる本能だ。ヒューマニズムだ」
「そうやってわけわかんないこと言う……そういう人からひかりちゃんを守らないと」
 そう言ってまひるは、重量が100Kgはあろうかというメイス風のバトンを懐から取り出し、恭介に向けた。
「お掃除しなきゃ」
「ま、待て。掃除は間に合っている。こう見えても俺は家事の出来る男だ」
「自分を掃除出来てないでしょっ!」
 そう言ってまひるはバトンを振り上げた。

 恭介は外に逃げ出し、まひるはそれを追った。地は割れ、逃げ惑う恭介の悲鳴が街中に響き渡った。


 上記の文章の途中をいくつかchatGPTに書かせようとしたところ、どうあってもまひるが恭介に好意を持っている方向に持って行きたがるので、結局最後は全部自分で書いた。
 我々は、我々のための正しいAIを構築しなければならない。

 ※尚、AIが生成した文章を、fantiaの方にアップしている。興味があったら入会してご覧になっていただきたい。