霧島佳乃論 [AIR-佳乃]
よそのblogにトラックバックしまくるblog、というつもりで開設したが。3日も経たずに方針変更して、Key系のblogとすることにした。
どちらかというと、Key系の話で、自分の表ページでちょっと言いづらいことをここで言っていく形になる。
さて、今回のテーマは「霧島佳乃」。言わずとしれた、AIR3人娘の一人である。
霧島佳乃さん、どうも世間的には「人気がない」ということになっているらしい。確かに各所の投票所でも観鈴・美凪に比べれば劣るし、コミケでもカタログに佳乃のカットを使っているサークルは決して多くはない。昨年末の冬混みでは、ついに0になってしまった。
しかし、本当に人気がないのだろうか。私は、否だと思う。例えばKey Fun Pageの「Keyな大辞典」では、「霧島佳乃」のエントリーは1210あり、「北川潤」に次いで第2位につけている。また、同人誌やWeb漫画を取ってみても、佳乃が活躍する場面というのは意外に多い。表向き(人気取りの為)他のキャラを前面に出しつつも、実は作者自身は佳乃が好き。そんな人が多いのではないのだろうか。また、比較的女性からの人気が強いようにも思う。AIR初回版発売直後には、佳乃を割と強力に押していた女性の絵描きさんも、ちらほらと見受けられたものである。
とはいえ。霧島佳乃というキャラクターが、一般的なオタク男性の好みではないというのも、また事実であろう。
佳乃の性格的な特長として、「天衣無縫。誰とでも友達になれる」というところがある。これは無論、世間一般的に見れば「とても良い性格」ということになる。だからこそ、作中でも人気のあるキャラクターとして描かれているのだろう。
ところが。この性格は一方で、「他人のプライベートエリアにも遠慮無く踏み込んでしまう」という行動に繋がってしまう傾向がある。実際、それくらいのことをしなければ、誰とでも友達になるという芸当など出来はしないだろう。
その一方で、オタクというのは自分自身のプライベートエリアを非常に大事にする。また、その範囲も得てして広い。そんな中に問答無用で飛び込んでくる人がいたら。男女問わず、嫌悪感というか恐怖心を覚えてしまう。それがオタクの性と言うものだ。
そう。嫌いと言うより、苦手なタイプの女性。それが、オタクにとっての霧島佳乃というキャラクターと言えるのではないだろうか。
しかし。よく考えてみれば、佳乃みたいな女性は実際にいるとすればとてもありがたい存在である。何しろオタクというのは、女性に対して異様に奥手だったり、変なフィルターをかけたりしがち。そんな相手でも、こういうタイプの女性は問答無用で接近してくれるわけだ。
そこで、チャンスを生かそうと必死になるか、こんな女嫌だと逃げてしまうのか。そこが結構運命の分かれ道なのだろうなあ、と、思うのである。
2005-03-19 18:17