100%名雪

 
 
 
ストレスの多い現代社会の必需品。
100%天然名雪で、あなたも生き生き健康ライフ!
 
 
 
北川「やっぱりこれからはな。健康に気を遣わないとな。うむ。」
 
名雪「うにゅう」
 
北川「オレって、ストレスの多い生活送ってるからな。不死身だとか言ってボコボコにされるし。勝手に美坂香里が好きなことにされて、香里ファンから反感買うし。」
 
名雪「うーっ」
 
北川「でも、嘆いてばかりいても仕方ないからな。ある程度は自己防衛しないと。」
 
名雪「だおー」
 
北川「ということで。オレは健康のために、朝起きたら名雪をとることにした。」
 
名雪「朝・・・くー。」
 
北川「取り方は、牛乳を使うとか、いろいろアレンジしてみてもいいらしいな。」
 
名雪「ぎゅーにゅー」
 
北川「ん、でもやっぱり生のままが一番おすすめらしいな。」
 
名雪「朝生・・・」
 
北川「よし。じゃあまずは、そのままで」
 
ぴんぽーん
 
北川「だ、誰だ、見計らったように」
 
祐一「よお北川。俺、今月苦しいんだ、メシ食わせてくれ。」
 
北川「な、なんだお前! 相変わらず図々しいぞ」
 
祐一「お! いいもんあるじゃんか、俺にも分けてくれ。」
 
名雪「うに、わたし?」
 
北川「だ、ダメだこれは! この名雪はオレの毎朝の健康のために」
 
祐一「不健康って事なら俺も自信あるぞ。くれ。」
 
北川「ダメ!」
 
祐一「ケチクサイ事言うなよ。貰うぜ、いただきまーす!」
 
北川「ダメっつってんだろ! こら、こっちへ寄こせ!」
 
ぐいっ
 
名雪「ふにょん。」
 
北川「あ。」
 
どくどくどくどくどくどく
 
祐一「う、うわ・・・お前、何こぼしてるんだよ、きたねーな!」
 
北川「い、いや、これは、これはその・・!」
 
祐一「言い訳はいいから早く拭けよ、ほら、タオル!」
 
北川「あー、もうこのタオル臭くなるから使えない・・・ってこれのお気に入りの腹巻き!なんてもの渡してくれるんだ!」
 
祐一「文句を言える立場かお前! あ、臭ってきた、くせー、くせー」
 
北川「ううう、ちくしょー、ちくしょー、ちくしょー!!!」
 
名雪「もうすぐ春、だおー。」
 
 
 


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