祐一「おい、名雪起きろよ。朝だぞ」
名雪「う、うーん。後五時間〜」
祐一「寝すぎだっ! お前が起きないと香里と一泊二日のトレンタ君で出かけられないじゃないか」
名雪「なら起きない」
祐一「おいっ!!」
名雪「なんで香里なの? あんなのが何処にいいの? Sだよ? Sなんだよ? だけど実は隠れMなんだよ? 美坂なだけあるよね」
祐一「そこがまた可愛いんじゃないか♪」
名雪「一生起きない」
祐一「おいっ!」
名雪「と思ったけどお腹がすいたから取り消しだよ。ほら、早く行こうよ祐一」
祐一「うーっす」
名雪「偉大なる〜中国共産党〜♪」
祐一「名雪、頼むからその歌歌うのは止めてくれないか? というかそんな歌ないぞ」
名雪「何に言ってるんだよ! わたしが何歌おうが関係ないでしょ? 吐血ちゃんが吐血しようがしまいが関係ないでしょ?」
祐一「吐血ちゃんってなんだよ。もういいよ。俺が悪かった悪かった」
名雪「誠意がないよ!」
祐一「夜のテクならお手の物だが」
名雪「な、何言ってるの祐一!!」
祐一「いや、お前が……あぁ、もういいよ」
名雪「もういいよじゃないよ! いい、祐一? 今から後五十年で中国が……」
ガチャ!
北川「や、おはようなゆちゃん」
名雪「な、な、なんでいるの!?」
北川「いやぁ、急に秋子さまの顔を見たくなったから……」
名雪「関係ないよ、出てってよ。今からすぐさま出てってよ。とにかくさっさと出てってよ」
秋子「潤ちゃん。ゆっくりしてって下さいね。どうぞお茶です」
北川「うーん、やっぱり秋子さまのお茶はおいしいですね!」
名雪「じゃあ、もっとあげるよ!!」
バチャ!!
北川「あ、あちぃーー! な、なにするんだなゆちゃん。酷いじゃないか。弟か妹ができなくなっちゃうじゃないか!!」
秋子「あらあら。わたしもうおばさんだから子供は出来ないわよ」
北川「なぁーに言ってるんですか! 秋子さまはまだまだ全然お若いじゃないですか」
名雪「何言ってるんだよ! っておもわずあゆちゃん口調になっちゃったよ!」
秋子「……」
祐一「口調って……あんまり変わらないだろ?」
名雪「失礼だよ。不名誉だよ。あんなのと一緒にしないでよ!」
祐一「あんなのって……」
秋子「もういちどお茶でも出しますか。明日のために作っておいた柏餅もありますよ」
北川「それって……秋子さまの手作りですか?」
秋子「もっちもっちろんろんですよ」
北川「あ、ありがたく頂きます!」
祐一「……今のはギャグなのか?」
名雪「祐一。なんで皆北川君の肩も持つの? なんでわたしの味方になってくれないの?」
祐一「別に秋子さんが嫌がってる節もないし、当人同士の問題だからな」
名雪「お母さん。お母さんにとってわたしは何?」
秋子「大切な娘よ?」
名雪「じゃあ大切な娘のお願いを聞いてよ。もう北川を家に入れないでよ!」
秋子「駄目よ、名雪。祐一さんも潤ちゃんも大切な家族よ」
北川「あ、ありがとうございますっ。俺感動です。今ならテポドンも打ち落とせそうです!!」
祐一「俺は北川と同席なのか……」
秋子「あらあら、でもそう言うことはアメリカが勝手にやってくれるからいいのよ。潤君が怪我したら大変ですしね」
名雪「う、うえーん。やっぱりわたし、捨て子なんだぁ。お母さんが28歳だからわたしきっと捨て子なんだぁ!」
北川「どうしたなゆちゃん。嬉しさのあまりに泣いちゃったのか? うんうん、その気持ちはパパがよぉ〜くわかってるからね」
バキッ!
北川「ぐぇ!」
名雪「大橋巨泉がニュースステーションで小泉なんて信用できないって言った事は支持出来るけど、とてもじゃないけど今の時期に小泉バッシングは危ういよ。とてもじゃないけど前の閣僚、つまり第二次森内閣の方が実力があったなんていえないよ。橋本派と江藤・亀井派をはずした事は敬意を表するけどね。とにかく何されるかわからないよ。大橋ピンチだよーーっ!!」
祐一「……すまんが俺は麻生を閣僚に入れたから何もいえない……おっと香里との約束約束」
秋子「大丈夫ですか?」
北川「は、はいっ! 全然大丈夫ですよ!」
秋子「それは良かったわ」
北川「心配してくれてありがとうございます!!」
秋子「いえいえ。それよりもう一ついります?」
北川「はい、勿論です!!」
名雪「うー、なんでまたわたし一人で黄昏てるんだろう。さすが盗作だよね。ストーリー構成前回と全部一緒だもんね」
名雪「……旅でもでようかな……」
名雪「……トレンタ君……」
名雪「……もりおか行きのやまびこくん、可愛いおめめのやまびこくん」
『わんこそばを食べ過ぎて〜昼寝をしたくなりました♪』
『トレイン&レンタカーの旅! ト・レ・ン・タ・君♪』
『お、香里。良くこの歌知ってたな?』
『うん、相沢君が好きな歌調べ上げたから』
『どうやって調べたかちょっと怖いが俺は幸せものだなぁ〜』
『あたしも……うふ』
『あはははははは』
『うふふふふふふ』
名雪「ぐっすんおろろーん。みんな妄想の中では楽しそうだよ、わたしもトレンタ君でどこかにいきたいよ……」
名雪「一人は嫌だよ……金正男だよ……キンマサオじゃないよ……うえーん」
祐一「すまん! 俺免許持ってないこと忘れてた」
香里「……まぁ良いわよ。気にしないで」
名雪「祐一……香里……」
祐一「よし、お詫びに夏休みに二泊三日で温泉に行こう!」
香里「……海とか山とかじゃないの?」
名雪「祐一、祐一……」
祐一「だって温泉ピンポンがあるじゃないか♪」
香里「なるほど、それは気づかなかったわ」
名雪「ゆ、祐一ぃ!!」
祐一「名雪? 」
名雪「うえーん、ごめんなさいごめんなさい、ロシアに売らないで下さい」
祐一「せめてカンボジアにしてやるから泣くな」
名雪「うわーん、むしろレベルダウンだよ、環境会議と言いつつ二酸化酸素の排出率規制を0%にすべきだとかほざいて参加するの止めた極悪合衆国と同じだよ。鬼畜だよ」
香里「……何したの相沢くん?」
祐一「いやな……ペペロンチーノ……というわけだ」
香里「なるほどね。隅々まで良く分かったわ」
祐一「名雪。もう別に良いだろ、な?」
香里「一人は嫌なんでしょ?」
名雪「でも……」
祐一「名雪」
香里「名雪」
名雪「う……ん。分かったよ」
名雪「た、ただいま」
秋子「あら、早かったわね」
北川「やぁ、おかえりなゆちゃん」
名雪「くぅ、やっぱりムカツクよ」
祐一「名雪」
名雪「うん分かってるよ……あのね北川君」
北川「なんだいなゆちゃん、もしかしてパパの事認めてくれるの?」
名雪「……刺したいよ」
香里「名雪」
北川「それとも今日はサービスだよ、って肩叩きでもしてくれるのかな?」
名雪「……」
北川「もしかしてパパ背中流してあげるよーとか? いやー、パパ嬉しいな」
名雪「祐一……香里……」
香里「……良く今まで我慢したわ」
祐一「俺ならもう殴ってるな、うん」
名雪「それじゃあ遠慮なく!!」
北川「ぐはぁぁーー!!」
名雪「もう二度と来ないでね!!」
バタン!
北川「な、なんでなんだいなゆちゃん……」
北川「はっ! そうか、秋子さまに付き合うにはまだまだ精進が足りないって事か!!」
北川「よしわかったよなゆちゃん! 君のためにも俺のためにも頑張るよ!!」
北川「よっしゃあー! 明日も頑張るぞーーーっ!!」
香里「さて、あたしも帰ろうかな」
祐一「まてまて香里」
香里「何?」
祐一「折角お泊りセットを持ってるんだ。泊まってけよ」
香里「……下心まるみえな発言ね」
祐一「い、いや、俺は、別に、そ、そ、そんな、気持ちで、言った、訳、では、ない、ぞ?」
香里「句読点多すぎよ……まぁ、いいわ。泊まってく」
祐一「……今夜は徹夜でボクたちトレン太くんだな……」
香里「ええ、そうね。歌詞カード見なくても歌えるようにしようね」
祐一「あはははははは」
香里「うふふふふふふ」
名雪「う、うわーん! 結局わたし一人だよーっ!!」
佐祐理「あははーっ、盗作でもまた出番がなかったですねー」
舞「世の中、間違ってる……」
美汐「良いじゃないですか、本編で出ているのですから……」
■後書き■
ザイカ「ふぃー、やっと終わった……」
斎藤「ボクたちトレン太くんの歌、皆で歌ってね?」
ザイカ「って誰も知らないよね……」
斎藤「そりゃあ誰も知らないでしょう……『ボクたちトレン太くん』なんて……」
ザイカ「トレン太くんがボクっ子だったなんて!!」
斎藤「どうでも良いじゃん!」
(2001/05/05 完成)
トレン太くん |
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Kanon | (C)Key |
秋子嬢28歳説 | (C)あだむら |
国際二酸化炭素会議 | (C)資源環境技術総合研究所 |
吐血ちゃん | (C)ザイカ屋 |