みなさんこんばんは、天野美汐です。
美しい汐と書いてみしおなんです。みなさんこの夏は海に行きましたか?
海と言えば、北海で原潜が沈んでしまいましたね。残念なことです。
でも、あれだけのことでプーチンを解任させるのは間違ってます。彼は偉大です。自分に文句を言う遺族にも、ちゃんと看護婦を付けて注射を打ってあげたんですから。

え、時事ネタはやめろ?じゃああなたは、ばばネタにしろとでも言うんですか?
失敬な、誰がおばさん臭いですか。
 

それはいいとして。
みなさん。どうしてKanonのメインヒロインは、名雪さんなんですか?どうして名雪さんは、いつも祐一さんにべったりなんですか?どうして名雪さんばかり、祐一さんとあんな事やそんなことや他にもいっぱいいっぱいいろいろいいことができるんですか?
私、思うんです。名雪さんがメインヒロインでいられるのは、けろぴーを持ってるからなんです。あのもっさもさのカエルの縫いぐるみを持つものに、メインヒロインの座が与えられるんです。

だから私決めました。名雪さんからけろぴーを奪って、私がKanonのメインヒロインになります。
うふふふ、待ってなさい名雪さん。これからの時代は、汎ユーラシアなんですよ・・・・
 
 



けろぴぃ奪取委員会!〜美汐ちゃんの希望〜









とはいえ、相手はあの強敵水瀬名雪です。私一人で勝てる保証はどこにもありません。
ですから、仲間を一人作りました。

あゆ「ボク仲間じゃなくて月宮だよ。」

美汐「そんな沖縄でしか通じないギャグはやめなさい。」

あゆ「うぐぅ・・・でも、どうしてボクを仲間にしたの?」

美汐「あなたの特殊な才能を見込んでのことです。」

あゆ「どうせボクが盗みの天才とか言い出すんでしょ・・・」

美汐「よくわかってるじゃないですか。」

あゆ「どうしてみんなそうやってボクを悪者扱いするの?しかも頭悪いことになってるし。」

美汐「食い逃げなんかするからです。自業自得です。」

あゆ「頭悪いのは関係ないじゃない・・・」

美汐「くだらないことにこだわってないで、けろぴー奪いに行きますよ。」

あゆ「くだらなくないよ・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 

美汐「ということで、奪うのに成功しました。」

あゆ「ずいぶん早いね。て、とったのボクだけど。」

名雪「ゆういちっ、うちについたら指相撲しようよっ」

祐一「足の指でならやってもいいぞ。」

あゆ「あ、祐一君だっ!ゆーいちくーん」

美汐「あ、待ちなさい、けろぴー抱えたままで」

祐一「お、あゆじゃないか。どうしたんだ、けろぴーなんか抱えて。」

あゆ「えへへ、名雪さんの部屋からとってきたんだよっ」

名雪「・・・どういうこと?」

美汐「水瀬名雪さん。けろぴーは、ついさっき私がいただきました。よって、Kanonのメインヒロインは、現在私です。」

名雪「え?」

美汐「ということで、祐一さんもいただきます。」

祐一「お、おい」

名雪「待ってよ!どういうこと?!どうしてわたしが、祐一とけろぴー奪われなきゃいけないんだよ!」

美汐「私にだって、幸せになる権利があります。あなたはもう、十分享受しました。」

名雪「な、なに言ってるんだよ!まだだよ!これからだよ!これからじっくり時間をかけて、7年分の恨み辛みを晴らすんだからねっ!」

祐一「え?!」

名雪「な、なんでもないよ。とにかく、祐一もけろぴーも、誰にも渡せないよ!」

美汐「往生際の悪い人ですね。でも、けろぴーはもう既に、私の手にあるんですからね。」

祐一「あゆの手にあるんじゃないのか?」

美汐「・・・・・。」

あゆ「・・・・・。」

美汐「・・・あゆさん。けろぴーを私に渡してください。」

あゆ「わたしにわたして・・・ぷっ、っくく・・」

美汐「下らないことで笑ってないで、さっさと渡してください。」

あゆ「ダメだよ。」

美汐「だめってどういう事です?」

あゆ「けろぴーは渡せないよっ」

美汐「な、何を言い出すんですか急に」

名雪「そうだよ、天野さんなんかに渡しちゃだめだよっ。」

あゆ「うんっ、絶対渡さないよっ」

美汐「あゆさん。よくも裏切りましたね。」

あゆ「裏切ってなんか無いよっ。ボク最初に、仲間じゃないって、言ったよっ!」

美汐「・・・そういうことだったんですね。」

名雪「えらいよあゆちゃん。さ、けろぴーわたしに返して。」

あゆ「・・・・・・。」

名雪「・・・あゆちゃん?」

あゆ「名雪さんにも渡せないよ。」

名雪「え?」

あゆ「Kanonのメインヒロインは、ボクだよ。」

名雪「何を言い出すのあゆちゃん・・・」

あゆ「ボクだよ、ボクがメインヒロインだよ!オープニングの扱いでも、シナリオの展開から言っても、明らかにボクがメインヒロインだよっ!名雪ファンだって、心の底ではそう思ってるよっ!」

名雪「そんなことないよ・・・」

あゆ「だから祐一君は、ボクのものだよっ!」

美汐「あなたはもう十分、祐一さんと仲良くしてるじゃないですか。」

名雪「そうだよ!また7年前みたいに、わたしから祐一を奪う気?!」

祐一「お、オレ・・・・」

名雪「ひどいよあゆちゃん・・・。」

祐一「なあ、みんな、けんかしないで・・・」

名雪「祐一は黙ってて!」

祐一「は、はいっ!」

あゆ「とにかく!今けろぴーはボクの手にあるんだからねっ。この事実は受け止めてもらうよっ。」

名雪「あゆちゃんにけろぴーを手にする権利なんか無いよ!なんだよ!今だってあゆあゆあゆあゆ言われてかわいがられてるんだから、それでいいじゃない!」

あゆ「かわいがられるだけの生活なんて、もういやなんだよ!」

名雪「身の程をわきまえてよ、あゆあゆなんか、飛べないはね付けてたい焼き食ってうぐうぐ言ってりゃ十分なんだよ!」

美汐「そうですね。おバカにはそれがお似合いです。」

あゆ「うぐぅ!言ったね、ボクのことバカって言ったねっ?!」

名雪「バカをバカって言うとお母さんに怒られるけど、バカだよ。」

あゆ「うぐぅ〜、ブチキレっ!マジ切れだよっ!やってられないよっ!どうしてボクばかりが、奇跡でみんなを救わなけきゃいけないんだよっ!!」
 

だらら〜ん、だっだらららららら〜ん
 

北川「ヘーイみんな、戦争はいけないなぁ。ピぃ〜〜ス」

あゆ「・・・・誰?!」

美汐「いやに馴れ馴れしいですね。誰かの知り合いじゃないんですか?」

名雪「わたしは知らないよ。」

北川「ひどいなあ、なゆちゃんは。君の同級生の、クレバーでビューティフルでコングラチュエーションな、北川じゃないか。」

あゆ「・・・そうなの?」

祐一「コングラチュエーションは合ってるな。」

美汐「で、何しに来たんですか?ギターなんか持って。」

北川「俺は平和の使者さ。世の中から争いを無くすために生きる、そう、大空を舞う青い鳩なの差。」

美汐「大丈夫ですかこの人。」

祐一「大丈夫じゃないな。」

北川「この世から争いをなくすため、世界の平和を願って、一曲歌わせてもらう是。」
 

たんらんらんらぁん
 

北川「♪かぁさんがぁ ♪ よにげぇをしてぇ♪」

名雪「それのどこが世界平和なんだよ!」

秋子「あらあら、私は別に夜逃げなんてしてませんよ。」

名雪「あ、お母さん。」

北川「ほうらみろ。俺が魂を込めて歌ったおかげで、世界平和の象徴である秋子さまが現れたじゃないか。」

祐一「そうなんですか秋子さん?」

秋子「どうしましょうねえ」

あゆ「秋子さんが現れたのはただの通りすがりだよっ。歌は関係ないよっ。」

北川「♪歌は世界を救うのさ〜♪」

あゆ「・・・よくもボクを無視したね・・・」

美汐「それより、秋子さんにお願いがあります。」

秋子「なんですか?」

美汐「けろぴーを私にください。」

秋子「了承。」

名雪「お母さん?!」

秋子「あらあら、ごめんなさい、ついいつもの癖で」

美汐「ということで、これはもう私のものです。」

あゆ「うぐぅ、渡さないよっ!」

秋子「あらあら、みんなでけろぴーの取り合いしてるんですか?」

名雪「そうなんだよ。けろぴーの所有者がKanonのメインヒロインの条件とか言い出して」

あゆ「だから祐一君は、今はボクのものなんだよっ!」

美汐「あなたは私に雇われただけです。真の所有者は私です。」

秋子「困ったわねえ、けろぴーは、それ一つしかないんですよ・・・」

美汐「わかってます。だからこそ、価値があるんです。」

秋子「あきらめる気はないんですか?」

あゆ「いやだよ、祐一君はボクのだもん・・・」

美汐「もう日陰の生活は嫌です。ヒロインになって一生安定した生活を送るんです。」

名雪「わたし、7年も待ってたのに・・・」

秋子「困りましたねえ。とりあえず、みんなのけろぴーへの愛着を見ましょうか。」
 
 
 
 
 

名雪「うんしょ」

あゆ「う〜ん」

美汐「・・・離しなさい。」

名雪「いやだよ!」

あゆ「天野さんこそ離してよっ」

美汐「離す理由がありません。」

秋子「あらあら、みんな離しませんねえ。」

祐一「ちなみに3人は今、けろぴーの引っ張り合いをしているんだ。これはかの有名な南町奉行大岡越前の親権裁判の伝説を題材としているんだぞ。本当の親なら引っ張られる子供の身を案じて手を離すはずだと言うその理屈から言えば、けろぴーを真に愛するものは、そのうち自分から手を離すはずなんだ。」

秋子「祐一さん、誰に言ってるんですか?」

祐一「いや、あの3人にこの引っ張り合いの意味を教えてやろうと思って・・・」

秋子「あら、そうなんですか。でも名雪は、けろぴーを離さないと思いますよ?」

祐一「え?」

秋子「けろぴーは決してちぎれたりしないんです。」

祐一「そうなんですか?」

秋子「けろぴーの素材は、超塑性高分子ポリテトラクロロジアミンペンタノールで出来ているんです。」

祐一「いかにももっともらしいけど、実はちょー適当な名前ですね。」

秋子「ですから、けろぴーは人が引っ張ったくらいではちぎれたりしないんです。」

祐一「何となく納得行かないけど後が怖いから納得しておきます。」

秋子「ですから、名雪はけっして離したりしませんよ。」

祐一「そうなんですか・・。でも、他の二人も離す気無いみたいですよ?」

美汐「私中学の時技術家庭がずっと5でした。けろぴーが壊れても直す自信あります。」

あゆ「ボクだって、けろぴーがちぎれても、奇跡の力で何とかするよっ!」

祐一「このままじゃ、あの3人ずっと引っ張り合いやってますよ?」

秋子「あらあら、困りましたねえ・・・」

北川「秋子さま、ここは一つ、別の大岡裁きをやって見ませんか?」

祐一「お前まだいたのか。」

北川「名付けて、『三方一両損の計』!」

秋子「あら。あれってほんとは、大岡越前の功績とは違ったんじゃないですか?」

北川「史実になくとも、加藤剛がやれば大岡裁きなんです!」

祐一「で、どうやるんだ?」

北川「要するに、三人には痛み分けをしてもらうということだ。つまりだな、一人はけろぴーをあきらめ、もう一人は相沢をあきらめてもらう。」

祐一「あとの一人は?」

北川「・・・・・忘れてた。」

祐一「・・・・・・・。」

秋子「じゃあ、北川さんをあきらめてもらったらどうでしょう。」

祐一「はあ?」

秋子「つまりですね。一人がけろぴーをもらって、一人が祐一さんをもらって、あとの一人は北川さんをもらうんです。」

北川「なるほど、一両損じゃなくて一両得と言うわけですか。」

祐一「って、それって、北川当たった奴だけ一方的に損じゃん!」

北川「な、何を言い出す無礼な!」

祐一「こんな提案、あの3人が受け入れるはず無いですよ。」

秋子「そうですか?とりあえず、提案だけしてみますね」
 
 
 
 
 
 
 

祐一「・・・信じられん。お前ら、本当にこれで良いのか?」

名雪「本当は良くないけど、仕方ないよ。」

美汐「妥協は必要ですから。」

あゆ「闘ってばかりの人生って、疲れるからね。」

祐一「いやしかし。もし、もし北川が自分に当たっちゃったらという時のことを、考えないのか?」

名雪「別に北川君でもかまわないよ。いっぺん北川君の頭丸坊主にしたかったんだ。」

あゆ「丸坊主にしなくても良いけど、あの立った髪は気にくわないから切り落としたいよっ」

美汐「ああいうアンテナが前から欲しかったんです。」

祐一「・・・間違ってる。世の中、間違ってる・・・・」

秋子「じゃあ、くじ引きで誰がどれを貰うか、決めましょうね。」

祐一「俺、納得行かない・・・」

名雪「わたしから引くねっ。あ、北川君だ」

北川「ふふ、俺はなゆちゃんのものになるのか。」

名雪「じゃあ、そういう事で早速丸坊主にするね。」

北川「ああ、よろしくな。って、丸坊主?俺、丸坊主にされちゃうの?!」

祐一「今頃気づいたのか」

美汐「次はわたしですね。・・・けろぴーが当たりました。」

あゆ「じゃあ、ボクは祐一君だねっ。うれしいよ〜、本当は祐一君が欲しかったんだ〜」

祐一「いや、そう言ってもらえると嬉しいが・・・・」

名雪「ふふふ、わたしの目の前でラブラブしたね。後でお仕置きだよ。」

祐一「そ、そんな・・・」

名雪「その前に北川君丸坊主にするよ。切るだけ何てつまんないから、火炎放射器で全部焼き払おうね。」

北川「ちょ、ま、や、やめてくれよ、俺死んじゃう!」

秋子「それじゃあ、これで一件落着ですね。」

美汐「・・・・はい。」

秋子「でも、天野さん・・・本当に、これで良いのかしら?」

美汐「・・・・・・。」

秋子「あら、余計なことを訊いてしまったかしら?」

美汐「・・・いいえ。」

秋子「そう。」

あゆ「ボクはこれで幸せだよっ。二人で一緒にスタンフォード留学しようね。」

祐一「ああ。って何故にスタンフォード?!」

あゆ「適当に言ってみただけだよっ」

名雪「さくれつふぁいあー!」

北川「うあああぁぁぁ」

美汐「それではみなさん。私、これで失礼します。」

祐一「あ、ああ。またな、天野。」

美汐「はい・・・・。」

祐一「・・・・・悪い事したかな。なんか、あいつだけ独りぼっちにしたような気がして・・・。」

秋子「祐一さん・・・」

あゆ「・・・・そうだね。」

名雪「・・・・わたし、ちょっと冷たかったね。」

北川「・・・・・オレはむっちゃくちゃあつい・・・・」

名雪「わたし、行って来るよっ。天野さんとお友達になるよっ。」

あゆ「え、ちょっと名雪さん」

名雪「天野さぁん!」

祐一「全く、さっきまで喧嘩してたくせに・・・まあ、いっけどな。」

名雪「天野さん!」

美汐「なんですか。まだ何か文句があるんですか。」

名雪「文句はいっぱいあるけど、今は言わないことにするよっ。」

美汐「・・・・・。」

名雪「天野さん、わたしとお友達になろう!」

美汐「・・・・・。」

名雪「だめかな?」

美汐「・・・いえ。わたしはかまいません。」

名雪「じゃあ、お友達、だね。」

祐一「おお、良かったな天野、14年ぶりのお友達デビューか。」

美汐「・・・そんなにブランク長くありません。」

名雪「天野さん。けろぴー、大事にしてね。」

美汐「・・・・・はい。」

名雪「ときどき、・・・会いに行って良いかな。」

美汐「・・・名雪さんは、けろぴーがよほど大切なんですね。」

名雪「もちろんだよ。」

美汐「わかりました。けろぴーは、時期が来たらお返ししますから。」

名雪「うんっ、ありがとう。」

北川「うう、美しい友情劇、まさに雨降って痔にはカプサイシンってとこだぜ・・・」

祐一「痔患いはお前だけだ。」

美汐「それでは。これで本当に、失礼します。」

名雪「うんっ、またね。」

美汐「さあ行きましょう、ソルジェニーツィン。」

名雪「・・・・・・・・・・・・待ってよ。」

美汐「なんですか?」

名雪「なんだよその、ソルジェニーツィンって。」

美汐「この子の名前ですが。」

名雪「何でそんな変な名前つけるんだよ!その子はけろぴーだよ!」

美汐「変な名前とは何ですか。あなたソルジェニーツィンを馬鹿にする気ですか?」

名雪「馬鹿にするも何も、ソルジェニーツィンなんて知らないよ!」

美汐「な、何て無教養な・・。いいですか、ソルジェニーツィンというのはですね」

祐一「か、語り出しちゃったよ・・・・」

北川「思い入れが強いんだな、何でかは知らんけど。」

名雪「その子はけろぴーなのに・・・・」

美汐「・・・はあ、みなさん、ロシアのことをあまりにも知らなさすぎます・・・」

あゆ「知ってる方がヘンだよ。」

美汐「何ですかその言い草は。そうやって若い人が世界情勢や歴史から目を背けるから、日本はいつまで経っても中国に謝り続けなければいけないんです。いいですか、そもそもボリシェヴィキというのはですね」

祐一「また語り出しちゃったじゃないか。どうしてくれるんだあゆ」

あゆ「うぐぅ、これってやっぱりボクの所為?」
 
 
 
 
 
 
 

ふう、やれやれです。2時間も講義をしたものだから、少し喉が痛いです。
でもこれで、けろぴー(ソルジェニーツィン)を手に入れることが出来ました。私満足です。
さて、けろぴー(ソルジェニーツィン)はとりあえずこのベッドの上に置くとして・・・
・・・なんか気に入りませんね。場所が悪いんでしょうか。
じゃあ、戸棚の上にでも置きますか。
・・・だめですね。どうも、気に入りません。
これはどうも、けろぴー(ソルジェニーツィン)そのものに問題があるみたいですね。
・・・・・・。
ちょっとだけ、いじっちゃいましょう。少しなら、気付かれはしないでしょう。
そうですね、やっぱり腕はこうでないと。あ、足はこうですね。あと頭と、胴体にはこれを・・・
うふふふふふふ・・・・・
 
 
 



 

数日後

美汐「けろぴー、返しに来ました。」

名雪「わ、ちゃんと返しに来てくれたんだ。」

美汐「私は約束は守りますから。」

名雪「傷も付いてないし。うんっ、これで今夜から安心して眠れるよっ。」

美汐「・・・・。」

名雪「・・・ごめんね天野さん。換わりに、祐一一晩だけ借りる?」

美汐「いえ。今日はうちに親戚の理論核物理学者が来ていますので・・・」

名雪「そうなんだ。じゃあ、またね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

名雪「うふふ、けろぴー、けろぴー♪」

祐一「嬉しそうだな名雪。」

名雪「当たり前だよ。けろぴーだよ。けろぴーが帰ってきたんだもん。嬉しいに決まってるよ。」

祐一「俺にはよくわからんが。」

名雪「折角けろぴーが帰ってきたから、今夜は早めに寝ようかな〜」

祐一今日はおもちゃにされないんだな・・・けろぴー帰ってきて良かった・・・・・

名雪「祐一何か言った?」

祐一「い、いえ別に!」
 
 
 
 
 
 
 

美汐「今夜は、星が綺麗ですね・・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 

名雪「うわあああああああ〜〜〜〜〜〜ぁぁぁん!」

祐一「な、なんだなんだ何事だ?!」

名雪「ゆ、祐一!けろぴーが、けろぴーが・・・・」

祐一「けろぴーが、どうしたんだ?」

けろぴー「♪ヘイヘイヘイボウイ ♪ どんなとぉきぃもぉ♪」

祐一「お、踊ってる・・・・」

名雪「けろぴーがヘンになっちゃったあ!」
 
 
 
 
 
 
 

美汐「元気でね、ソルジェニーツィン・・・・。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


あとがき

伝説のピロシキはくどかった。
 
 

 

(2000年9月1日執筆)