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CLANNADの舞台並びに年代設定に関する考察

(2004/5/17)

 CLANNADの年代設定は現代。カレンダー日付からいって、1997年と2004年。みんなそう思ってるようだし、私もそう思っていた。
 しかし、ふと思い当たった。作中の表現から、現代とするにはおかしいところがいくつかあるのだ。


私が感じた疑問点は次の3つ。

  1. 春原陽平のマイベストが、カセットテープで作られている。
    (趣味の問題かもしれないが・・・。)
  2. after story汐編で朋也と汐が旅行に出る際、急行列車を乗り継ぎ、また途中下車している。
    (現在、急行列車の大半は臨時列車。休日だから運行はしていると思うが、途中下車したら後続が来るあてはないし、乗り継ぎも非常に難しい。)
  3. 同じくafter story汐編で、駅前が再開発されてデパートまで出来ている。
    (ここ数年の日本経済の状態は言わずもがな。そごう倒産に代表されるように、デパートは田舎の駅前に進出するどころか撤退を余儀なくされている。)

 1997年だったら、衰退していたとは言えまだカセットテープはあったし、そもそも私も使っていたから、これはまあいいだろう。かなりバカにされたが。
 しかし、after storyの二つの疑問は、解消されない。beforeが2003年でafter汐編が2010年だとすれば、デパート問題は解消するが、今後急行の本数が増えるとも考えにくいし、現時点でカセットテープは絶滅状態だ。
 となると、答えは一つ。年代設定は、1997年よりもっと前である。

 
 ここで、もう少し作中の設定を拾ってみることにする。
 まず、携帯電話。after前半で、芳野祐介が使用している。携帯電話は1989年にセルラーグループが事業参入し、価格競争と機器の小型化が始まったことで、業務向けに普及しだしている。朋也も、見たことはないが聞いたことはあるといっており、ここから、after前半の年代がおそらくこれくらいの時期であろうと推察される。
 次に、バイト代。before中で朋也が祐介の仕事の手伝いをする場面があるが、その時に電灯一本立てただけで半日分のバイト代が出ている。随分気前の良い話である。が、これも1990年前後のバブル期の話であると仮定すれば、さほど不思議でもない。地方の大学生が、東京の会社説明会をはしごして、交通費で20万近く稼いだという逸話もあるくらいである。
 そして、ゾリオン。野球編他で、秋生初め商店街のメンバーが行う一大イベントで、光線銃を撃ち合う遊びである。このゾリオン、語感と内容から言って「赤い光弾ジリオン」のもじりであると推察される。1987年にセガから発売されたおもちゃで、サンライズ制作・日本テレビ系列放映でアニメ化もされている。

 この3点を考え合わせると、before storyは1990年前後、after汐編は1997年頃という事になる。これであれば、話のつじつまは合う。
 ということで、具体的な年を絞り込むために、カレンダーとの比較を行ってみた。本編before storyでは、4月14日が月曜日。これに該当する年で1990年に最も近い年は・・・・1986年。


 ・・・・・・・ありえん。



 ということで、結論。 CLANNADは、西暦・太陽暦を使用しない、異世界でのお話である!

 ていうか、ファンタジーだしね。



参考資料:
ウィキペディア「携帯電話」項目
うっしーのおもちゃぐら!! 「赤い光弾ジリオン」
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